大和ハウス工業は、正社員1.6万人を対象とした2025年度のベースアップで、月額平均9.2万円を増額する。年収ベースでは平均10%の増となる。同時に2025年4月入社の新卒初任給も一律10万円に引き上げる。
大和ハウス工業は、2025年4月1日から給与水準を改定し、昇給額で平均9万2945円、年収にして平均10%アップさせる。大卒新入社員の初任給も月額25万円から10万円増やし、35万円に引き上げる。
近年は物価上昇が続く中、大和ハウス工業でも継続的な給与改定をしてきたが、2025年度はより安心して意欲的に能力が発揮できる環境を整備し、中長期で事業の成長を担う人財を確保するため、給与水準の大幅な改定を決めた。
今回の給与改定では、月給と賞与の比率を大きく見直し、業績に左右されない月給を大きく引き上げる。社会情勢や当社業績を踏まえ、特に若年や中堅層への配分を厚くし、年収で約10%の増加を実現する。
併せて今後も厳しい状況が続くとみられる採用環境を考慮し、2025年4月入社予定の新入社員の初任給を大卒、大学院卒、高専/専門学校卒のいずれも一律10万円引き上げる。
大和ハウス工業は、人財を最重要の経営資源と認識し、学びや挑戦の機会に重点投資している。直近では、社内起業制度「Daiwa Future100」の設立や「67歳選択定年制度」の導入、リスキリングを促す自律学習プラットフォームの運用などを通じ、従業員の意欲やキャリアデザインに合わせた複線的な成長の機会を創出している。
今後は、従業員の生涯活躍も見据えたシームレスな制度設計、新卒やキャリアを含めた柔軟な採用など、「稼ぐ力の強化」と「従業員エンゲージメントの向上」を両立する人財戦略を加速し、人的資本の最大化を図っていく。
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