高砂熱学工業は、グループ全体で設計・施工の技術力向上とグループ内の水平展開、技術者間の交流を図る目的で、毎年恒例の技術発表会を開催した。最優秀賞には、2003年に設立した中国現地法人の高砂建築工程が受賞した。
高砂熱学工業は、2024年11月15日に高砂熱学グループ「技術発表会」を東京都千代田区の大手町サンケイプラザで開催した。発表会は、設計・施工の技術力向上とグループ内の水平展開、技術者間の交流を図ることを目的に1983年から毎年開催し、2024年で41回目となる。
また、ホテルや工場(クリーンルーム/ドライルーム)などのさまざまな建物用途に対し、技術員がこれまでに培ってきた技術や知見をもとに新技術を考え、施工で実践し、その成果を発表する場にもなっている。
開催に先立ち、本支店や事業部、グループ会社から取り組み内容を募り、現場技術力の強化とともに、“環境クリエイター”としての環境価値共創に向け、相応しいテーマとして9チームを選定した。各チームの代表者が発表し、各本支店の技術部長など18人が審査員として参加し、発表者に対する講評や質疑応答を行ったうえで、最優秀技術賞と優秀技術賞を決定した。
■最優秀技術賞
「SWITR式CRの顧客要望への適応」/高砂建築工程(中国)
■優秀技術賞
「半導体工場へのカーボンニュートラル、DX提案活動の挑戦」/関信越支店
「SBTi認定における脱CO2への挑戦」/関西支店
「体育館空調システム(フレッシュクール)の開発」/日本ピーマック
高砂熱学工業 代表取締役社長 小島和人氏は総評の中で、「当社のパーパス『環境革新で、地球の未来をきりひらく』に基づき、グループ一丸となり、顧客目線に立ち、アウトプットを素晴らしくしていくかを追求してもらいたい」と要望。
技術発表会の価値については、「空調設備の設計・施工はもとより、建物の保守やメンテナンスを通じ、快適に働くことができる環境の創造やグループ会社の商材で、顧客のカーボンニュートラルへの寄与など、取り組みの幅は多岐にわたる。私たち一人ひとりが“環境クリエイター”として活躍するための、年に1度の大切な技術発表の場であり、会終了後はグループ会社のも含め、技術を具体的に活用し、技術員間でディスカッションや新たな提案を行い、さらなる技術の研さんを期待する」と述べた。
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