両手を自由に使える着座型モビリティでビル管理業務を改善へ、日鉄興和不動産が運用実証FM

日鉄興和不動産と品川インターシティマネジメントは、本田技研工業の着座型ハンズフリーパーソナルモビリティ「UNI-ONE」を活用し、東京都港区の超高層大型複合ビル「品川インターシティ」でオフィスビル管理業務改善を目指す運用実証を行う。

» 2024年11月06日 11時00分 公開
[BUILT]

 日鉄興和不動産は2024年11月5日、東京都港区の超高層大型複合ビル「品川インターシティ」の管理運営を担う品川インターシティマネジメントと、本田技研工業(Honda)の着座型ハンズフリーパーソナルモビリティ「UNI-ONE」を活用し、オフィスビル管理業務改善を目指す運用実証を行うと発表した。

 品川インターシティの日常の清掃業務と館内物流業務にUNI-ONEを導入し、利便性向上に伴う従業員の業務負荷軽減を図る。従来のモビリティと異なり、UNI-ONEは両手を自由に使え、体重移動による感覚的な移動ができるため、普段の業務フローを維持した業務負荷軽減が見込めるという。実証期間は2024年11月5日〜2025年3月31日。オフィスビル管理業務でUNI-ONEを活用した運用実証を行うのは今回が初めて。

運用実証のイメージイラスト 運用実証のイメージイラスト 出典:日鉄興和不動産プレスリリース

運用実証の概要

 清掃業務従事者を対象とした実証では、外構部などの屋内外での清掃や長距離移動を伴う業務で従業員の身体的/心理的負担の軽減を目指す。アンケートやヒアリングを通じて、利用用途や利用方法の幅を広げる検討を行い、オフィスビル清掃業務での改善箇所を抽出。負担軽減の程度や移動距離に対する心理的負担の軽減も確認する。

 物流業務従事者を対象とした実証では、館内物流の移動手段にUNI-ONEを利用する。重量物の運搬を伴う物流業務で、UNI-ONEに着座して運ぶことによる身体的負担の軽減を目指す。負担軽減の程度は、アンケートやヒアリングを通じて確認する。

 日鉄興和不動産は、オフィスビル管理における人員不足や労働生産性向上などの社会課題に対応するため、品川インターシティや赤坂インターシティAIRなどの大規模オフィスビルで、自動掃除ロボットや自動警備ロボットの導入による管理業務の負荷軽減の取り組みを実施してきた。今回、UNI-ONEを使用して、オフィスビル管理業務における労働生産性向上や、多様な人材の活躍につなげる。

UNI-ONE UNI-ONE 出典:日鉄興和不動産プレスリリース

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