大型複合施設「長崎スタジアムシティ」に資材搬送ロボ導入、戸田建設のコンサル第1号：ロボット

戸田建設は、ロボットフレンドリーな環境を構築するコンサルティング事業の第1号案件として、大型複合施設「長崎スタジアムシティ」で、資材運搬ロボット「DeliRo Truck」の導入を支援した。DeliRo Truckは、サッカースタジアム上空を滑走するアクティビティー「ジップライン」で使用するハーネスなどを搭載し、片道約380メートルのコンコース間を自動運転で搬送する。

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　戸田建設は2024年10月28日、ロボットフレンドリーな環境を構築するコンサルティング事業の第1号案件として、長崎県長崎市の大型複合施設「長崎スタジアムシティ」で、ZMP製の資材運搬ロボット「DeliRo Truck（デリロトラック）」の導入を支援したと発表した。オフィス棟と商業棟の屋上を結び、サッカースタジアム上空を滑走するアクティビティー「ジップライン」で使用するハーネスなどを搭載し、片道約380メートルのコンコース間を自動運転で搬送する。

DeliRo Truckの利用イメージ　出典：戸田建設プレスリリース

　ジップラインの利用者が滑走のために装着するハーネスなどの器具は、ゴール地点で取り外し、再びスタート地点に運んで新たな利用者に提供する。ハーネスや関連する資材、小物類などの備品は重く、運搬の方法や人手の確保が課題となっていた。そこでDeliRo Truckを導入し、ジップラインに必要なハーネスなどを自動運転で搬送する仕組みを構築。戸田建設はコンサルタントとして、DeliRo Truckのカスタマイズの提案をはじめ、搬送経路や運用計画、安全対策などを実施した。

DeliRo Truck運搬経路　出典：戸田建設プレスリリース

　長崎スタジアムシティはジャパネットグループのリージョナルクリエーション長崎が運営する大型複合施設で、2024年10月14日に開業した。サッカースタジアムやアリーナ、ホテル、商業施設、オフィスから成る。運営については、人件費削減や人手不足解消を目的に、施設全体でロボットの活用を計画している。今後は清掃や配達などのロボットの実装、実証実験も行う予定だ。

　今回の取り組みは、戸田建設とリージョナルクリエーション長崎が、経済産業省「令和6（2024）年度革新的ロボット研究開発等基盤構築事業（ロボットフレンドリーな環境構築支援事業）」の採択を受けて実施している。　

長崎スタジアムシティ外観　提供：長崎スタジアムシティ