パナソニック ハウジングソリューションズは、過去に納入した内装ドアハンドルの後継品を画像から判定できるAI画像識別システム「写真de判定」の提供を開始した。
パナソニック ハウジングソリューションズは2024年10月1日、過去に納入した内装ドアハンドルの後継品を画像から判定できるAI画像識別システム「写真de判定」のサービスを開始した。新サービスにより、後継品の判別や選定にかかる時間を削減し、現場や事業場の作業効率改善と商品検索スキルの平準化につなげる。
写真de判定は、スマートフォンなどで撮影した該当製品の画像から、後継品や加工情報などの交換の際に必要な情報を簡単に取り出せる。まずはパナソニック ハウジングソリューションズの内装ドアのハンドルから運用を開始し、今後、キッチンや洗面の水栓などにもサービスを拡充する。
使用中の内装ドアのハンドルに関するエンドユーザーからの問い合わせは、販売代理店も含めて1カ月あたり200〜250件程度、ハンドル交換の要望は100件程度寄せられるという。また、販売担当者が問合わせを受けて現場に出向いても、ハンドルの品番が分からないことも多々あった。
写真de判定は、ユーザーがスマートフォンなどから専用サイトにアクセスして使用する。フィルターの条件を入力して商品を撮影すると、撮影した画像と類似点が多い商品を1〜5件提示。そこから該当する商品を選択して、(1)ドアのハンドル図面、(2)ハンドルの後継品品番、(3)施工をするために必要な資料の情報を確認する。判定はPCでも行え、販売代理店などの事務所でも活用できる。
内装ドアハンドルの問合せ業務は、品番が多岐にわたり、年代によって形状や納まりが異なるため、製品知識の経験則によるスキルが求められる。定型化することが難しいため、社内や社外を問わず、担当部署の社員が入れ替わるたびに業務の継承が課題になっていた。写真de判定を使用することで、経験やスキルに関係なく同じ検索作業で、高い回答精度と品質を確保できる。
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