コンステックと建設環境コンサルティングと共同で運用するドローン赤外線調査システム「CONS-FINDER SKY」が、日本建築防災協会の技術評価を取得した。国土交通省が定める打診との同等性が認められている。
コンステックは2024年8月、建設環境コンサルティングと共同で運用するドローン赤外線調査システム「CONS-FINDER SKY」が、日本建築防災協会の技術評価を取得したと発表した。建築物の定期調査や点検で、国土交通省が定める打診との同等性が認められている。
コンステックは、2020年にNEDO事業「規制の精緻化に向けたデジタル技術開発/ドローンなどを活用した建築物の外壁の定期調査に係る技術開発」に参画。以来、ドローンと赤外線装置を組み合わせた外壁調査技術を活用して、正確な調査結果と安全な飛行のための知見を積み重ねてきた。しかし、高層建築物や対象壁面との離隔が確保できない場合など適切な画像を得ることができず適用範囲に限界があった。
そこで中高層建物の上階を対象に、2021年にアクセシビリティーを改善するためにドローンを活用したCONSFINDER-SKYを開発した。今回、日本建築防災協会から評価されたことで、打診と同等性のある技術として運用することができることとなった。
CONS-FINDER SKYは、地上赤外線装置とドローンに備えた赤外線装置を組み合わせた外壁調査ができる。ドローンのため、中高層建築物の上層階も調査対象となる。
日本建築防災協会が発行する「定期報告制度における赤外線調査(無人航空機による赤外線調査を含む)による外壁調査ガイドライン」に準拠した。安全確保のために、ドローンに係留装置を使用している。
赤外線調査による測定結果の検証や精度の確保にあたり、赤外線調査を実施する者は撮影前に打診により浮きを確認する。同一の壁面でも断面構成や仕上げが異なる場合は、断面構成や仕上げごとに打診により浮きを確かめる。
建物に発生した主な劣化は、外観目視で把握。赤外線調査による測定結果と打診による判定結果として、実施箇所ごとに撮影した画像とともに検出率を算出する。
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