奥村組とDTSインサイトは、デジタル空間に4Dモデルで建設現場を再現する「4Dモデル/現場映像連携システム」を開発した。新システムの導入により、現場管理の高度化と効率化を図り、建設現場の生産性が向上する。
奥村組は2024年9月6日、DTSインサイトと共同で、3Dモデルに施工ステップごとの工程情報を付与した4Dモデルにより、デジタル空間に建設現場を再現するデジタルツインシステム「4Dモデル/現場映像連携システム」を開発したと発表した。新システムを導入することで、現場管理の高度化と効率化を図り、建設現場の生産性が向上する。
新システムは、全ての操作をWebブラウザ上で行える。インターネット環境があれば、事務所などの離れた場所からでも、4Dモデルで現場の進行状況を確認できる。今回、奥村組が施行する道路橋架け替え工事の現場に適用し、遠隔地からでもデジタル空間上でリアルタイムに施工状況を把握できることを確認した。また、4Dシミュレーションを活用して、関係者間での施工計画や交通規制などの検討を円滑に実施できた。
新システムは、DTSインサイトのIoTプラットフォームの技術をベースに、奥村組独自の4Dシミュレーション技術とノウハウを組み合わせて開発した。あらかじめ登録した重機や安全設備などの3Dモデルを、4Dモデル内の任意の場所に配置することで、施工ステップに応じたシミュレーションを容易に行える。また、過去の4DモデルとWebカメラ映像をシステム上で閲覧可能。カメラ映像は一定期間が経過した後、自動的にタイムラプス動画に変換してクラウドストレージの容量を確保する。
今後は現場からのフィードバックをもとに、使用性を改善する他、AIによる画像分析機能の開発なども検討する。
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