日本道路と清水建設は、CO2固定効果のあるバイオ炭を添加した環境配慮型アスファルト混合物「バイオ炭アスコン」を製品化した。バイオ炭添加量は、カーボンニュートラル対応製品の26キロ/トンを上限に、13キロ/トンのカーボンハーフ対応製品など、要望に応じて調整する。
日本道路と清水建設は2024年8月2日、アスファルトと混合する砂の一部をCO2固定効果のあるバイオ炭で代替した環境配慮型アスファルト混合物「バイオ炭アスコン」を製品化したと発表した。
今後、日本道路がバイオ炭アスコンの製造と販売を担い、道路舗装事業への採用提案活動進める。バイオ炭添加量は、カーボンニュートラル対応製品の26キロ/トンを上限に、13キロ/トンのカーボンハーフ対応製品など、ユーザーの要望に応じて調整する。
木質バイオマス(木材)を原料とするバイオ炭には、木が成長過程で大気中から吸収したCO2が難分解性の炭素として固定されている。バイオ炭アスコンには、1キロ当たり実質2.3キロのCO2を固定したオガ炭を使用。一般的なアスファルト混合物と同等の施工性と品質を保持しながら、バイオ炭の添加量に応じたCO2排出削減効果を得られる。
一般的なアスファルト混合物は、製造時に1トン当たり約56キロのCO2を排出するとされている。1トン当たり26キロ(重量比2.6%)のオガ炭を添加することで、CO2排出量の収支実質ゼロ(カーボンニュートラル)を実現可能だ。性状は一般的なアスファルト混合物性状規格を満たしており、舗設時にも特殊な機材や重機を使用せず、通常の機械編成で施工できる。
ICT建機:ICT建機の導入コストを抑えるマシンガイダンス「入門版」、住友建機が提案へ
製品動向:電動一輪車で建設現場の運搬を効率化、作業時間を3割短縮
xR:舗装材の体積量をiPhoneだけで計測、イクシスがAR体積管理サービスを2024年4月に開始
ロボット:清水建設が「自動マーキングロボ」で、床版更新工事の墨出しを9割省人化
産業動向:「建設業6業種で売上高は増収になるも収益性は低下」2022年3月期第3四半期決算まとめ
産業動向:「ゼネコンは8社が減益、電気通信は5G基地局の増大などで好調」建設業の第2四半期決算Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10