長谷工コーポレーションは、AI開発のKICONIA WORKS、住宅関連の給水給湯プレハブ配管品の企画/製作を手掛けるカワトT.P.Cとともに、BIMデータを活用してマンションの給水給湯配管を自動設計するシステムを開発した。
長谷工コーポレーションは2024年5月10日、AI開発のKICONIA WORKS、住宅関連の給水給湯プレハブ配管品の企画/製作を手掛けるカワトT.P.Cとともに、BIMデータを活用してマンションの給水給湯配管を自動設計するシステムを開発したと発表した。設計品質の向上に加え、約70%の生産性向上を実現する。
新システムは、カワトT.P.C.とKICONIA WORKSの技術に、長谷工版BIMのデータを組み合わせ、3D配管のルールを加えることで実現した。2024年4月から東京エリアで先行して導入しており、将来は全案件の導入を目指す。
マンションの給水給湯配管の設計は、従来、住戸の間取り図から人手で配管ルートを設定し、設備BIMソフトウェアの「Rebro」でBIMモデルを作成していた。新システムでは、BIMデータから必要な情報を抽出し、配管のルーティングと、BIMモデルの作成を自動化する。配管の見積もりの作成や部材発注に使用する図面作成を3Dモデルの自動設計に置き換えることで、建設現場の業務フローの改善にも貢献する。
今後、排水管や排気ダクトを加えた、給水給湯/排水/排気ダクト一貫の配管自動設計システムを開発し、設計品質と生産性の向上を目指す。
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