大和ハウス工業とJR貨物は、千葉県千葉市美浜区で大型マルチテナント型物流施設「DPL千葉レールゲート」を新設する。
大和ハウス工業と日本貨物鉄道(JR貨物)は2024年4月1日に、千葉県千葉市美浜区新港で、大型マルチテナント型物流施設「DPL千葉レールゲート」に着工する。設計・施工は淺沼組で、2025年9月16日の完成、同月17日のテナント入居を予定している。
DPL千葉レールゲートは、「札幌貨物ターミナル駅」構内に立地する「DPL札幌レールゲート」に続く共同事業の第2弾となる。
所在地は、千葉県千葉市美浜区新港32番11他の敷地面積4万8539.02平方メートル。東京都心から約30キロ圏内にあたり、京葉道路「穴川インターチェンジ」からは約3.5キロ、東関東自動車道「湾岸千葉インターチェンジ」からは約5キロに位置しているため、複数の幹線道路にもアクセスしやすく広域配送にも適している。
構造と規模は、鉄骨造の耐震構造で、地上4階建て、延べ床面積は11万3915.48平方メートル。最大8社のテナント企業が入居可能で、各区画には事務所を設置するなど多様なニーズにも対応する。
従業員の働き方改革の支援で、施設内に従業員専用の保育施設を設置する。併せて、カフェテリアやコンビニエンスストアが入るスペースも設け、就労環境を整備するとともに、普通乗用車286台分やバイク30台分、自転車95台分の駐車スペースを整備する。
また、EC(電子商取引)事業者や小売業者などの入居を想定しているマルチテナント型のため、自社専用に建設するBTS(Build to Suit)型物流施設と比べ、事業開始までの期間が短く、昨今の物流業界における市場環境の変化に合わせた幅広い物流ニーズに応えられる。
各フロアに直接アクセスするダブルランプウェイも採用し、1フロアにつき58台分のトラックバースを備える他、効率的な物流施設の運営をサポートするトラックの入場予約システムやオンラインチェックインシステムも採用し、荷物の積み降ろしのために待機する「荷待ち」時間の短縮や入出庫業務の効率化を図る。2024年4月から「働き方改革関連法」によりトラックドライバーの時間外労働の上限規制が適用される「2024年問題」が迫る中、効率的な物流オペレーションを支援する。
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