ダンピング対策では、国と特殊法人などの100%で低入札価格調査制度を導入、また、都道府県と政令指定都市の100%、市区町村の95.8%で、低入札価格調査制度または最低制限価格制度のいずれかを導入済みだった。2つを併用する団体は、都道府県は93.6%、政令指定都市は100%、市区町村は43.1%。
低入札価格調査基準価格の算定式については、各団体で最新の中央公共工事契約制度運用連絡協議会(中央公契連)モデルや、それ以上の水準の独自モデルが使用されていることが分かった。
また、工事契約締結後に、賃金や物価の水準が一定割合を超えて変動した場合などに円滑な価格転嫁を図るための「スライド条項」については、都道府県と政令指定都市では100%、取り組みが遅れている市区町村でも4割を上回る自治体で、運用基準を策定していた。
電子入札システムは、都道府県と政令指定都市の100%、国は94.7%、特殊法人などは86.8%、市区町村は47.6%で本格導入していた。一方で、電子契約システムの本格導入は、国で7割を超えた以外は、特殊法人などで11.6%、都道府県で14.9%、政令指定都市で15%、市区町村で4%にとどまっている。
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