モノリスコーポレーションは、床下補強工事で特許取得の「サンドゲル工法」を全国展開する阿部技建と協業を開始した。両社の協業で、工場や倉庫のコンクリート床下の地盤補強から、床表面の研磨、ポリッシュ施工までを一括で行えるようになる。
モノリスコーポレーションは、阿部技建と2023年8月1日より協業開始。床下補強工事で特許取得の「サンドゲル工法」を全国展開する。これにより、工場・倉庫のコンクリート床下の地盤補強から、床表面の研磨・ポリッシュ施工までを一括で行うことが可能となった。
サンドゲル工法では、事前調査を経て、床下に10ミリメートルの大きさの穴を開け特殊樹脂を充填する。基本的に施工が1日で完了するため、製造ラインの稼働を止める必要がなく、地震や地盤沈下による床のトラブルを速やかに解消する。特殊樹脂は注入後、膨張して空洞を埋めると同時にまわりの地盤にしみこみ固める性質を持っているため、土間コンクリートの強度が2倍に補強され、現状復帰以上の品質を実現する。より安心の地盤復旧を可能とし、再発防止効果も持ち合わせた特許取得の新工法だ。
1平米当たり10ミリメートルの穴を開けるだけで完了するため、有害物質の飛散がなく、産業廃棄物を出さない。同じくモノリスコーポレーションが推進する「研磨・ポリッシュ工法」は、遊星回転の高性能大型研磨機で効果的な研磨を行い、加えて高性能集塵機が粉塵の飛び散りを抑え、効率的にクリーンな作業環境を実現する。
長年の重機の振動などでコンクリート下にできるわずか数ミリの地盤の空洞や、軟弱地盤が、床の傾きや空隙・床のたわみを引き起こし、突然のコンクリートの破断や落下による重大事故に繋がることがある。
また、古い建物だけでなく、新築においても設計段階で「将来の地盤沈下のリスク」が見落とされているケースが往々にしてあり、その場合は数年後、早い場合は1年後には地盤沈下が起きるケースもある。
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