森JPタワーに隣接して、2023年8月30日に開校するブリティッシュ・スクール・イン東京は、地下1階/地上7階建て校舎面積は約1万5000平方メートル。創立34年の歴史があり、英国式の教育カリキュラムを提供している現行の渋谷キャンパスと昭和キャンパスを統合移転する新校舎では、60カ国以上の国籍で生徒約740人が在籍する国際色豊かな学び舎となる。
レジデンスAの低層部1〜13階には、アマンの姉妹ブランドでサンスクリット語で「魂(Soul)」を意味する「Janu(ジャヌ)」の世界初となるホテル「ジャヌ東京」を開設。緑豊かな中央広場に面した絶好のロケーションに位置する122室のホテルは、デニストン設計事務所がインテリアデザインを担当し、総面積は約2万4600平方メートル、標準客室面積は約60平方メートルとし、トレーニングスタジオやフィットネスジムのある都内ホテル最大級となる約4000平方メートルのウェルネス施設も有する。
慶應義塾大学予防医療センターは、麻布台ヒルズ森JPタワーに東京都新宿区信濃町から移転し、2023年11月6日から運営を開始する。森JPタワー5階を人間ドックフロア、6階をメンバーシップフロアとし、両階を合わせた施設面積は約3900平方メートル。
センターでは、慶應義塾大学病院のスタッフによる高精度な人間ドックを設け、疾患のリスクを早期に発見するとともに、個別化する受診者のニーズに応じた最適な健診プログラムをサービス提供する。移転に伴う施設の拡張で混雑状態も緩和されるため、今以上に多くの方々の診察に応じられる快適な受診環境も整える。さらに最新の医療機器を用い、身体の部位や疾患に沿った各種検査メニューと大学病院の各診療科と連携したアフターケアも提供し、タワー4階の「麻布台クリニック」「麻布台西堀歯科」や会員制フィットネスクラブ「ヒルズスパ」などとも連携して街全体で人々の健康をサポートする。
麻布台ヒルズは「街全体がミュージアム」も、都市開発のテーマに掲げている。ガーデンプラザAの地下1階〜MB階、ガーデンプラザBのB1階で、総施設面積約9300平方メートルのデジタルアートミュージアムとギャラリーをメインに、オフィスや住宅、ホテルのロビーや広場などでも街のあらゆる場所にパブリックアートを展示する。
さらに2024年1月には、「森ビルデジタルアートミュージアム:エプソンチームラボボーダレス」もお台場からガーデンプラザの地下1階に移転。エプソン協力のもと約560台のエプソン製プロジェクターや約540台のエプソン製PCで、新たなデジタルアートや日本未発表のプロジェクションマッピング作品を多数披露する。
麻布台ヒルズのプロジェクトでは、地域インフラの整備にも取り組んでいる。計画地は、桜田通り、外苑東通り、麻布通りに囲まれていながら、東西を貫通する道路が未整備で、南北方向の主要な道路である通称「尾根道」は外苑東通りに抜けできないなど、不完全な交通網が長年の課題だった。
そこで交通網整備に向け、地区幹線道路を結ぶ南北、東西方向の道路(尾根道、桜麻通り)を新設。「六本木一丁目」駅と「神谷町」駅を結ぶ延長約700メートルの東西歩行者通路(地下)やデッキ、周辺市街地との結節機能となる約1000平方メートルの地下鉄連絡広場も整え、歩行者の利便性と回遊性を高めている。
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