荷物の受け取りは、受取人にメールで届いた解錠用QRコードをボックス側のiPadで読み取れば解錠する。マルチロッカーには、受け取り忘れを防ぐ、リマインドメールの自動送信に加え、宅配業者向けにボックスが満杯だった際のボックス近くの“置き配”納品にも応じる機能が備わっている。
利用シーンとしては、一般的な非対面での宅配の受け取りをはじめ、社員間の一時的な受け渡し、シェアオフィスでの自社用物品や私物の一時保管などが想定されている。
宅配ボックスのメンテナンスはほとんど要らず、スマートロックの電池は残量が少なくなると通知が届き、電池が切れれば自動で使用停止になるのでセキュリティも万全。iPadも内部充電があるため、停電時にも数時間は稼働する。万一、QRコードを紛失したり、予期せぬトラブルが起きたりした場合には、4桁の数字(パスコード)を直接テンキー入力、シリンダーキー(物理カギ)での対応方法も用意されている。
利用者の管理については、最大1000人まで(※1利用者に対して4アドレスまで)登録でき、氏名やメールアドレス、部署などをExcelで追加して、iPadにメール送信するだけで済む。利用履歴の確認は、直近1カ月分の利用状況を出力して把握できる。
マルチロッカーのラインアップは、S〜XLまで4タイプのサイズで、配線が無いため、設置場所の状況に合わせて組み合わせることで、自由度の高いレイアウトが可能になっている(最小2列〜最大99ボックスまで増設可)。
価格は、標準レイアウトの3列11ボックスのサイズ1530(幅)×1767(高さ)×590(奥行き)ミリ(設置部材を入れた高さは1830ミリ)で、111万1000円(税込み、iPad機種代/工事費/設定費は別)。
パナソニック ハウジングソリューションズの担当者は、「配達員との非対面をウリにした宅配ボックスは他にもあるが、通知は配達完了のメールだけで、荷姿が分かる写真も送るのはマルチロッカーだけ。ランニングコストも、2年ぐらい持つ電池とWi-Fiが無ければ月数百円程度のiPad用SIM料金のみ。低コストをアピールポイントに、オフィス以外でも今後は、マンションやアパート、寮、工場も対象に、年間で数百件に導入していきたい」と事業展望を語る。
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