コスモスモア、建築工事で生じるCO2の排出量算出サービス提供開始:カーボンニュートラル
コスモスモアは、建築工事で生じるCO2の排出量算出サービス「Carbon watch」の提供を開始する。新築工事やビルイン工事、躯体を含めたリノベーション工事を対象としたもので、カーボンオフセット調達証明書の発行にも対応する。
コスモスモアは2023年3月、建築工事で生じるCO2の排出量算出サービス「Carbon watch(カーボンウォッチ)」の提供を同年4月3日から開始すると発表した。
CO2排出量算出サービス「Carbon watch」のイメージ 出典:コスモスモアプレスリリース
同サービスは、同社が請け負う建築工事にて用いる照明や空調、エレベーターの電力、輸送車両や建築重機の燃油消費、運搬を含めた廃棄物処理から生じるCO2を算出するものだ。専門会社の監修のもと、環境省の公表値を用いた独自の算出方法を構築した。
新築工事やビルイン工事、躯体を含めたリノベーション工事を対象とする。算出後には、算出結果をまとめた報告書を提供。また、顧客の要望に応じて、カーボンオフセットプロバイダーと連携してカーボンオフセット調達証明書を発行する。
カーボンオフセット実施時のスキーム 出典:コスモスモアプレスリリース
同社は、オフィスのレイアウト変更や移転の際に生じるCO2の排出量算出サービス「eco-to(いいこと)オフィス」を2009年に提供開始している。今回、同サービスをリニューアルしてCarbon watchのサービス展開に至った。
- 土壌浄化工法別にCO2排出量を可視化し最適な工法を選定する新ツール、大成建設
大成建設は、さまざまな土壌浄化工法に応じて、CO2排出量を算出・提示する評価ツール「T-CARBON SoilReme」を構築した。今回のツールは、対象の土壌に適用することで、各工法の浄化効果、工期、コストなどだけでなく、CO2排出量も可視化するため、カーボンニュートラルの取り組みを踏まえた土壌浄化工法の選定を実現する。
- 建設業向けCO2排出量計測管理サービスの開発に着手、大成建設とリバスタ
大成建設は、リバスタとともに、既存のCO2排出量計測管理に関するノウハウと豊富な現場データを活用した「建設現場で発生するCO2排出量の計測管理サービス」の開発に着手した。今後、両社は、CO2排出量管理サービスの開発を行い、大成建設の建設現場への導入と評価を経て、リバスタから製品として販売し、業界に広く展開するとともに、継続して当該サービスの機能強化を進めていく予定だ。
- 現場の廃棄物運搬のCO2排出量が算定可能な「産廃CO2サービス」をリリース、リバスタ
リバスタは、建設現場で発生する産業廃棄物の運搬に関わるCO2の排出量が算定可能な「産廃CO2サービス」を2022年6月1日にリリースした。産廃CO2サービスで提供するデータは、日本建設業連合会(日建連)が実施している調査票を利用しており、ESG(環境・社会・ガバナンス)経営とSDGs(持続可能な開発目標)の経営指標としても使える。
- 大成建設がCO2評価ツールを開発、建物のライフサイクルで生じるCO2排出量を算出可能
大成建設は、建築物のライフサイクルで生じるCO2の概算値を短時間で容易に算出するツール「T-LCAシミュレーターCO2」を開発した。T-LCAシミュレーターCO2は、建築物のライフサイクル「調達、施工、運用、修繕、解体」で生じるCO2排出量や削減効果を、建築物の初期計画段階からライフサイクルまでの概算値として算出することが可能で、顧客のCO2排出削減目標を意識した建設計画を支援し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.