パナソニック 空質空調社が、日本一きれいな空気を誇る山形県朝日町「空気神社」とのともに、空気の大切さを次世代に伝える取り組みに着手するプロジェクトを開始すると発表した。「空気から、未来を変える。」をブランドスローガンに掲げるパナソニックが見据える未来の空気質の在り方を取材した。
パナソニック 空質空調社(以下、空質空調社)は2023年2月27日、パナソニック東京汐留ビル内で開催された記者発表会で、山形県朝日町の「空気神社」とともに空気の大切さを発信するコラボレーションプロジェクトを始動すると発表した。山形県は、4年連続でPM2.5(微小粒子状物質)濃度が最良の都道府県。空気神社は、山形県中央部に位置する朝日町が1990年に建立した、世界で唯一の空気に感謝して祀る、宗教性のない環境モニュメントだ。
プロジェクトは、2022年11月に空質空調社と空気神社が発表したコラボレーションを具体化したもの。記者発表会に登壇したパナソニック 空質空調社 社長 道浦正治氏は「健康のためには良い空気が不可欠だという共通の考えをもつ当社と朝日町とのコラボレーションを通じて、綺麗(きれい)な空気や自然を守り、それらを次世代に引き継ぐことを目指す」と意気込みを語った。
プロジェクトでは、空気をキーワードにした3つの取り組みを推進する。
1つ目の取り組みは、空気神社が、朝日町の目指す「環境の町」の世界的シンボルとなるように、パナソニックがトータルでサポートすること。
具体的なサポート内容について、パナソニック 空質空調社 副社長でパナソニック エコシステムズ 代表取締役 社長の小笠原 卓氏は、「空気神社の近隣にソーラーパネルと蓄電池を整備し、ゼロエネルギーの実現。空気神社本殿内に次亜塩素酸空間除菌脱臭器『ジアイーノ』を設置し、安全・安心な空気を提供する。さらに、神殿のライトアップ用に星空に優しい光害対策型LED照明の導入の3つの施策を展開する」と説明した。
同じく記者発表会に登壇した山形県朝日町 町長 鈴木浩幸氏は、「パナソニックの環境負荷を軽減する製品や技術などの力添えを得て、朝日町が目指す、空気神社をシンボルとした環境の町の推進の取り組を加速化させたい」との期待感を示した。
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