企業の壁を越えた7社連携の「設備BIM研究連絡会」が発足 施工プロセスで設備BIMの標準化を目指す:BIM
建築設備会社7社が連携し、業界標準のBIMルール策定などを検討する「設備BIM研究連絡会」が立ち上がり、設備BIMの標準化に向けた動きが本格始動することとなった。
朝日工業社、新菱冷熱工業、大気社、ダイダン、高砂熱学工業、東洋熱工業、日比谷総合設備の建築設備会社7社は2023年3月16日、建築設備業界で業務効率化や施工品質の向上につながる「BIMの標準化」を目指し、「設備BIM研究連絡会」を2023年1月19日に発足したと明らかにした。
連絡会では、各社が有する技術やノウハウを連携させ、BIMソフトウェアはAutodesk Revitを基本とし、施工プロセスでのBIM活用にあって必要なルール作りやBIM利用環境の整備などの業界標準となる共通化を進め、これまで停滞していた設備分野全体でのBIM活用を普及させていく。
左から、朝日工業社 取締役常務執行役員 服部充氏、新菱冷熱工業 デジタル推進企画部長 齋藤佳洋氏、大気社 取締役専務執行役員 中川正徳氏、ダイダン 執行役員 立石賢太氏、高砂熱学工業 執行役員 古谷元一氏、東洋熱工業 生産管理本部CAD部長 根本義丈氏、日比谷総合設備 BIM推進室 足立義範氏 出典:設備BIM研究連絡会プレスリリース
- 【第6回】「迷走する設備BIMの後れを取り戻せ!」(前編)
日本での設備BIMがなかなか進んでゆかない。これは大和ハウス工業も例外ではない。しかし、日本の設備業務は、意匠・構造とは異なる“特殊性”があり、これがBIMに移行しにくい原因とされている。しかし、BIMに移行するためには、設備のBIM化を避けて通ることはできない。どう乗り越えてゆくかが重要な鍵になる。そこで、設備BIMが置かれている現状の課題を分析した上で、設備BIMのあるべき姿を示し、設備がBIMに移行するために何をしなければならないかを、同社技術本部 建設デジタル推進部 次長・伊藤久晴氏が前後編の2回にわたり詳説する。
- 【第7回】「迷走する設備BIMの後れを取り戻せ!」(後編)
日本での設備BIMがなかなか進んでゆかない。これは大和ハウス工業も例外ではない。しかし、日本の設備業務は、意匠・構造とは異なる“特殊性”があり、これがBIMに移行しにくい原因とされている。しかし、BIMに移行するためには、設備のBIM化を避けて通ることはできない。どう乗り越えてゆくかが重要な鍵になる。そこで、設備BIMが置かれている現状の課題を分析した上で、設備BIMのあるべき姿を示し、設備がBIMに移行するために何をしなければならないかを、同社技術本部 建設デジタル推進部 次長・伊藤久晴氏が前後編の2回にわたり詳説する。
- BIMと検査記録業務が連携、図面管理・共有アプリへの取り込みが可能に
レゴリスは、図面管理および情報共有システムアプリ「SpiderPlus(スパイダープラス)」が建築用設備専用CADシステム「Rebro(レブロ)」に対応したと発表した。
- 日本設計とオートデスクの提携が次の3年で目指す「BIMの可能性」
日本設計とオートデスクは、BIMに関するパートナーシップ契約を2015年に結んでいるが、このたび新たに3年間の契約を更新する。この提携では今後、BIMを中心に据えて、日本設計が得意とする“超高層・大型案件”への対応や世界的にも遅れている“電気設備BIM”など、建築物の今以上の高品質化・高性能化に、BIMを最大限活用して取り組む。
- 墨出しが不要になる完全自動の“施工図描画ロボット”、2020年の本格展開を目指す
新菱冷熱工業は、BIMデータを活用して、施工情報を現場の床に完全自動で描画するロボット「施工図描画ロボット」を開発した。このロボットは、オペレーターの操作・監視が不要で、夜間でも完全自動で配管やダクトの位置などを描画する。実用化は2020年の予定。
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