飛島建設、ネクストフィールド、UPBONDは、建設技能労働者の作業日報や入退場報告、資格情報などの入力をWeb3.0の技術を用いて一元化し、情報入力後にはECサイトで使えるポイントを付与する「GOヘイ!」のサービスを開発した。
飛島建設とネクストフィールド、UPBONDの3社は2023年01月24日、建設業界の先進的なWeb3.0ソリューション導入プロジェクト「GO ヘイ!」を開始した。
これまで飛島建設とネクストフィールドは、建設業界にフォーカスしたBPO事業やICTサービス事業、ECプラットフォーム事業を展開してきた。今回、UPBONDとの共創により、「建設業界Web3.0のマスアダプション(社会浸透)」を実現し、建設業界の活性化を推進する。
建設業界で急速にDX推進が求められる中、建設業界の元請け企業を中心に現場のICT化は多くの企業が取り組み、進んでいる兆しがある。しかし、建設現場で作業に従事している技能労働者自身にまでDXが浸透しているとは言えない状況だ。
また、技能労働者には個人事業主も多く、元請け企業からアプリケーションのインストール、新たなIDやパスワードの取得、操作方法の習得など、多くのことを一方的に要求されるため、煩わしさを感じることが多い。技能労働者は多くの資格を保有しており、作業時は資格証の携帯が義務付けられており、元請け側の細かい管理は技能労働者のモチベーションを低下させてしまう。
こうした課題に対し、飛島建設はWeb3.0の技術を用いて根本から解決し、技能労働者の負担を軽減させるべく、ネクストフィールドとUPBONDとともにGO ヘイ!を開発した。
GOヘイ!のコンセプトは、「職人が入りたくなる世界」に手軽に入れるシステムを目指した。技能労働者のスマートフォンでアプリケーションを起動させて利用する。
具体的には、新たなIDやパスワードを取得する必要がなく、技能労働者の情報をデジタル化する。連絡、報告、入退場、作業日報、KYを入力すると、ポイント(トークン)を獲得し、貯(た)まったポイント(トークン)は提携するECサービスの商品や提携ポイントと交換できる。技能労働者が通常業務の中で貯まったポイントを活用できることで、職人にとってもメリットが生まれ、モチベーションの維持につながる。
将来は、資格情報、経験情報、匠技術の共有、建設業のアプリとの連携、給与システムなどとの連携も視野に入れる。サービスリリース当初は、特定の現場から導入し、最終的には建設業に従事する400万人が利用するサービスを計画している。
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