飛島建設とジェーシービーは、建設現場の統合プラットフォーム「e-Stand」を用いた協業を開始した。今後は、e-Standを利用する事業者に対して、JCBが法人向けパーチェシングカードを発行することで、資材購入に関する業者への支払いを一本化し、精算業務の効率化を目指す。
飛島建設とジェーシービー(JCB)は、建設業界の業務効率化のために、建設現場での資材の注文や配送、請求、決済などを一括で行える共創プラットフォーム「e-Stand」を活用した協業を開始したことを2021年4月26日に発表した。
建設業では、旧態依然としたルールや商習慣が残っており、業務の効率化は課題となっている。解決策の1つとして、飛島建設では、建設業の働き方改革やデジタル化を推進する建設現場の共創プラットフォームe-Standを開発した。
e-Standは、顔認証システムを使用して入退場登録を行う「現場管理サービス」と、端末に表示されるQRコードを読み取るだけで、インターネット通販に対して注文、受取、決済することが可能な機能が搭載されている。今後は、e-Standから、アマゾンジャパンが提供する法人と個人事業主向けeコマースの「Amazonビジネス」を利用できるようにすることで、より幅広い資材の発注に対応する。
また、JCBではこれまでに、B2B決済用の法人向けパーチェシングカード※1で、決済業務の効率化とペーパレス化を進めてきた。
※1 パーチェシングカード:各取引業者への支払いをJCBからの請求書に一本化することができる「パーチェシングサービス」専用のカード
今回の協業は、デジタルテクノロジーを活用した建設プロセスの再構築により業界の問題を解消したい飛島建設と、法人向けカードの会員基盤を拡大して建設業のB2B決済市場に参入したいJCBの考えが一致し実現した。
協業では、e-Standを利用する事業者に対して、JCBが法人向けパーチェシングカードを発行することで、資材購入に関する業者への支払いを一本化し、精算業務の効率化を目指す。
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