滋賀県近江八幡市で延べ1.7万m2のAPセンターが23年の年始に稼働、イトーキ：プロジェクト

イトーキは、滋賀県近江八幡市で開発を進めていた「滋賀工場APセンター」を2023年1月に稼働する。加えて、同じ敷地内にある滋賀工場から滋賀工場APセンターに、高速入出庫能力と省スペース設計を実現するシャトル台車式自動倉庫システム「システマストリーマー SAS-R」を移設し、オフィス製品の製造能力を高める。

[BUILT]

　イトーキは、滋賀県近江八幡市で開発を進めていた「滋賀工場アセンブル・プロセスセンター（AP）センター」が2022年9月に竣工し、2023年1月に稼働することを2022年12月9日に発表した。

アセンブル生産方式を採用した工場

　近年、国内では、オフィストレンドの変化やコロナ禍の影響で働き方が多様化している。さらに、センターオフィスでは、DX化とペーパレス化が進み、コストを抑えながら多様な製品を生産・供給できる体制へのシフトが求められている。

　こういった状況を踏まえて、イトーキは滋賀工場APセンターを開発した。滋賀工場APセンターは、滋賀工場内に建設されたS造地上2階建ての建物で、同社製品の保管、組立、出荷を一元的に行うセンターとして機能する他、原価率低減を目的に、アセンブル生産方式でオフィス製品を製造する能力を強化し、収益拡大を図っていく。

「滋賀工場APセンター」の外観　出典：イトーキプレスリリース

　また、物流市場で需要が急増しているシャトル台車式自動倉庫システム「システマストリーマー SAS-R」を滋賀工場からAPセンターに移設し、生産能力を向上させる。

滋賀工場APセンターの概要

　滋賀工場APセンターは、S造地上2階建てで、延べ床面積は1万7561.54平方メートル。所在地は滋賀県近江八幡市上田町72で、主要用途は工場（作業場）と倉庫業を営まない倉庫。設計・施工は大林組が担当し、稼働開始は2023年1月を予定している。