ルクレの現場共有アプリ「蔵衛門(くらえもん)」が、施工管理ソフトウェア産業協会が発表した「工事写真レイヤー化」認定アプリとして合格したと発表した。今回の認定は協会の「信ぴょう性確認ライブラリ」に対応していることなど、3つの条件をクリアした製品のみに与えられる。
ルクレは2022年11月16日、提供する現場共有アプリ「蔵衛門」が業界団体の施工管理ソフトウェア産業協会が発表した「工事写真レイヤー化」認定アプリとして合格したと発表した。
施工管理ソフトウェア産業協会は、国土交通省が提唱している建設DXやBIM/CIMなどによる建設現場の生産性革命を施工管理ソフトウェアの側面から進めている団体。レイヤー化は電子小黒板に続く工事写真3.0の標準規格として、工事受発注者の双方から注目されており、今後の普及が期待されている。
また、蔵衛門シリーズの「蔵衛門クラウド」は工事写真や黒板、図面を全ての現場メンバーとリアルタイムに共有できる現場共有アプリで、素早い状況把握と意思疎通、データ連携などにより、業務を効率化する。
蔵衛門クラウドを導入した元浜組では、以前は現場でマグネットを貼ったり色分けしたりしていた。しかし、それでは撮影も設置も全て1人で行うのは難しく、2人がかりになってしまっていた。一方で、電子マーカーなら1人でも作業可能になり、作業効率が圧倒的に向上し、撮影に必要な時間は、従来の10分の1まで短縮されたという。
後はPC用ソフトの「蔵衛門御用達 DX」に写真を取り込めば、台帳が自動作成される。写真に電子マーカーを重ねて表示した状態で台帳化できるので、見やすさも向上した。
なお、今回認定された「工事写真レイヤー化」認定は、フィルムやデジタルカメラに続く工事写真3.0の標準規格として同協会が進めるレイヤー化対応アプリとして、協会の「信ぴょう性確認ライブラリ」に対応していること、協会が定義する3つのレイヤーに準じて構成される「SVGファイル」に対応していることなどの条件が必要で、認定はこれらの条件をクリアした製品にのみ与えられるとしている。
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