NECファシリティーズ、BIM活用でスマートファクトリーを迅速立ち上げBIM

NECファシリティーズは、イビデン河間事業場新棟の最新鋭省エネ設備導入クリーンルームや各種環境付帯設備の設計・施工を受注。同施設は最先端のDX技術を活用するスマートファクトリーだ。

» 2022年11月24日 08時00分 公開
[BUILT]

 NECファシリティーズはこのたび、イビデンが高機能ICパッケージ基板の生産能力増強投資に伴い建設する河間事業場新棟での最新鋭の省エネ設備を導入したクリーンルームや各種環境付帯設備の設計・施工を受注した。

 同施設は、ESG経営を推進するイビデンが次期中期経営計画の柱と位置付け、最先端のDX技術を活用するスマートファクトリーで、設計にBIMを活用することで2023年度下期の迅速な完工および稼働を目指す。

河間事業場 新棟完工イメージ 河間事業場 新棟完工イメージ 出典:NECファシリティーズプレスリリース

 NECファシリティーズは、24時間365日の安定稼働が必須とされる半導体工場を中心に、建設や施設管理の受託事業を展開してきた技術力が評価され受注に至った。

 今回は、最新鋭の省エネ設備を導入した高効率なクリーンルームを構築する。また工場へ供給する純水は、全体水バランスを考慮した省資源化および再利用を行うとともに、工場で使用した薬品を含む排水処理の漏えい対策および環境基準を厳守するなど、環境負荷低減を考慮した設備を構築する。特に設計段階ではBIMを活用し、生産装置と用力付帯設備の配置の最適化を図りながら、迅速な工場立ち上げを目指す。

 半導体製造にはクリーンルーム用の空気清浄システム、超純水製造システムなどさまざまなインフラを連動し安全に維持管理する技術力と経験値が必要であり、同社は電力・空調・純水・排水処理などを安定稼働させる総合的な施設管理技術を強みとしている。構築後のスマートファクトリーの効率的な運用管理を見据え、省人化を目的とした統合監視設備の導入を提案し、最適な工場施設運営に向けて豊富な技術を結集し、プロジェクトを進めていくという。

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