積水化学工業 住宅カンパニーの2022年度通期売上は5480億円、1棟の単価アップで伸長産業動向(3/4 ページ)

» 2022年11月24日 07時00分 公開
[遠藤和宏BUILT]

50周年に4つのプロジェクトを発足

積水化学工業 取締役専務執行役員 住宅カンパニー プレジデント 神吉利幸氏

 積水化学工業の神吉氏は、「当社の住宅カンパニーでは、2022年度にコア領域とフロンティア領域が成長したことにより中期経営計画を達成する予定だ。一方、2022年度の営業利益は、想定以上の部材価格高騰と為替の影響を受け上期の利益は停滞したが、受注棟数の増加と住宅の高付加価値化で1棟あたりの単価がアップし、下期および通期で増益すると見込んでいる。具体的には、2022年度上期の売上高は2602億円で、営業利益は148億円となった。下期の売上は2878億円で、通期の売上は5480億円となり、下期の営業利益は222億円となる見通しだ」と述べた。

積水化学工業 住宅カンパニーの業績

 続けて、「住宅カンパニーの取り組みに関しては、住宅事業のセキスイハイムが2021年に設立から50周年を迎えたことを記念して、“スマートハウスNo.1プロジェクト”“全国一斉まちづくりプロジェクト”“工業化住宅イノベーション再発信プロジェクト”“買い取り再販Beハイム展開プロジェクト”といった4つのプロジェクトを立ち上げ、社会課題解決への推進力とした」と補足した。

住宅事業のセキスイハイムが2021年に設立から50周年を迎えたことを記念して4つのプロジェクトを発足

 スマートハウスNo.1プロジェクトでは、環境配慮住宅の開発と販売を進めており、戸建て住宅のタイプとして、「新スマートパワーステーション FR GREENMODEL」を2021年10月に上市し、木質系住宅「グランツーユー V GREENMODEL」を2022年7月に発売した。

「スマートハウスNo.1プロジェクト」のイメージ

 新スマートパワーステーション FR GREENMODELは、出力約10キロワット(kW)の大容量太陽光発電システムや出力12kWhの新大容量蓄電池「e-PocketGREEN」、効率的に電力をコントロールする積水化学工業独自のHEMS「スマートハイムナビ」、余剰電力を湯沸かしに活用する新型の「エコキュート」を備えた戸建て住宅で、年間で使用する電力量の約73%(約260日分相当)を太陽光発電システムと蓄電池で対応する。

 こういった機能が一般消費者に評価され、2022年上期の受注棟数は、2021年上期と比較して3.3倍の1300棟となった。

 グランツーユー V GREENMODELは、モジュール1枚あたりの出力が315Wの太陽光発電システムやe-PocketGREEN、スマートハイムナビ、スマートハイムナビ、新型のエコキュートを搭載した木質系住宅で、ZEH区分の中で最高ランクの『ZEH』を標準仕様としている。

 さらに、積水化学工業 住宅カンパニーが販売している住宅のZEH率は、2021年度が89%で、内訳は、エネルギー削減率100%以上の『ZEH』が全体の94%を占め、「Nearly ZEH」は3%で、「ZEH oriented」も3%となった。

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