大和ハウス工業は、総合地所とともに、愛知県名古屋市名東区で新築分譲マンション「プレミスト藤が丘」の開発を進めている。プレミスト藤が丘は、複合施設「サンプラザシーズンズ」の跡地に建設され、敷地内に植えられていた既存樹のユリノキを残し、緑地に活用する。さらに、動植物の維持と保全のために、花や実がなる植物を植栽し巣箱などを設置することで、鳥や蝶の生育環境を創出する見通しだ。今後は、生物のモニタリングを兼ねた、親子で楽しめる環境学習プログラムを行う。
大和ハウス工業は、総合地所とともに、愛知県名古屋市名東区で開発を進める新築分譲マンション「プレミスト藤が丘」の概要を2022年9月22日に発表した。
開発地は、名古屋市内で人気が高い地下鉄東山線の始発「藤が丘」駅から徒歩12分の場所にあり、近隣には飲食店や物販店が林立し、生活利便性に優れる他、東名高速道路「名古屋インターチェンジ(IC)」と名古屋第二環状自動車道「本郷IC」の入り口から約2.5キロのエリアに立地するため、車通勤や休日に遠出しやすい。
約10キロ圏内には、9つの大型商業施設があり、2022年11月1日に開園予定の緑豊かなテーマパーク「ジブリパーク」から車で約17分のエリアに存在し、藤が丘駅から東部丘陵線(リニモ)で約13分と、家族で楽しめる施設に囲まれている。周辺には、桜並木や藤の木公園、明が丘公園などもあり、都市機能と自然環境が調和した住環境を持つ。
プレミスト藤が丘は、「パークフェイス」「シーズンフェイス」「ゲートフェイス」の3街区で構成される360戸数の新築分譲マンションで、敷地内の緑地では、コナラやアラカシなどの在来種比率を50%以上にするとともに生物多様性保全に取り組むことで、「ABINC認証」を取得した。
あわせて、名古屋市の緑化施設評価認定制度「NICE GREEN なごや」でも「ランク2(良好な緑化)」に認定された。
さらに、愛知県は、世帯当たりにおける自家用乗用車の普及台数が全国平均を上回る1.248台で、車の保有者が多いことを踏まえて、大和ハウス工業は、プレミスト藤が丘に360戸分の平面・自走式立体駐車場を設ける。そのうち、10%にあたる36区画で電気自動車用の充電器を配置するだけでなく、洗車スペースや来客用駐車場、リモコン式チェーンゲートなど、自動車関連の設備とサービスを用意する。
建物の共用部としては、東海3県(愛知県、岐阜県、三重県)の新築分譲マンションで初めてTSUTAYA BOOKSTOREが監修した、約1000冊の書籍を収容する「ブックライブラリー」を導入する見込みだ。加えて、イベントと集会に利用可能な「パーティールーム」や来訪者宿泊用の「ゲストルーム」も配置する。
ブックライブラリーとパーティールームは、Wi-Fiを使用できるワークスペースとして使え、勉強や仕事に集中したい時に役立つ個室型の「スタディールーム」も採用する見通しだ。共用部の一部には、リサイクル素材を活用したサステナブルな家具を搭載し、環境に配慮した仕様に仕上げる。
環境配慮に関しては、全住戸を「ZEH Oriented」仕様とし、かつ住棟単位で「ZEH-M Oriented」の基準を満たして、建築物省エネルギー性能表示制度「BELS」による第三者認証で最高等級を設計段階で取得した。
また、全ての窓ガラスにLow-E複層ガラスを導入し、天井部分に断熱材を取り付けることで、建物の基本性能を高め、エコジョーズやLED照明といった高効率設備を採用して、通常の共同住宅と比較して一次エネルギー消費量を住棟ごとに25〜28%減らす。こういった取り組みにより「CASBEE名古屋」でAランクを取得する。
プレミスト藤が丘は、RC造地上10階建てで、延べ床面積は3万4551.63平方メートル。所在地は愛知県名古屋市名東区藤里町1601番で、敷地面積は1万4259.17平方メートル。設計は長谷工コーポレーション エンジニアリング事業が担当し、施工は長谷工コーポレーションが担い、着工は2022年2月25日で、竣工は2024年3月を予定している。
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