伊藤忠地都市開発が手掛ける「クレヴィア日本橋水天宮前 HAMACHO RESIDENCE」が、東京都中央区で初めて、環境省の「平成31年度高層ZEH-M支援事業」に採択された。
伊藤忠都市開発は2020年3月、東京都中央区で開発中の「クレヴィア日本橋水天宮前 HAMACHO RESIDENCE」が、東京都中央区で初めて環境省の平成31年度高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)支援事業に採択されたことを明らかにした。高層ZEH-Mの実証事業は都心3区(中央区、千代田区、港区)全体でも前例がない。
ZEHとは、Net Zero Energy Houseの略で、1次エネルギー消費量ゼロを目指す住宅のこと。ZEH-Mはそのマンション版であり、12階建となる本件は、6階建以上の住棟が目指すべき水準「ZEH-M Oriented」の対象となる。ZEH-M Orientedの場合、1次エネルギー消費量を20%以上削減できれば基準をクリアする。
ZEH-M Orientedの基準をクリアするために本件が採用した主な設備・仕様は、断熱性能の向上を目的とするものと、設備の高効率化を目的とするものに大別できる。前者は約55ミリメートルの外壁部分断熱材、ハイブリッド断熱サッシ、Low-E複層ガラス、後者はエコジョーズ、高効率エアコン、LED照明、保温浴槽、HEMSなどだ。
伊藤忠都市開発はこれまでも、分譲マンションへの蓄電池システム(2011年グッドデザイン賞受賞)や電気自動車対応住宅の開発など、業界初となる取り組みを通じて、環境に配慮した住宅を供給し、マンション入居者の省エネ意識を啓蒙してきた。
さらなる環境配慮を進める本事業は、同社にとって「CREVIA」ブランドの価値向上だけでなく、地球温暖化防止やSDGsの達成を図る取り組みでもある。
今後について同社は、経済産業省が掲げる「2030 年までに新築住宅の平均で ZEH の実現」という政策目標をふまえ、今後もZEH-M の普及に向けた取り組みを推進していくとしている。
クレヴィア日本橋水天宮前 HAMACHO RESIDENCEの概要は、地上12階建てで、構造は鉄筋コンクリート造。敷地面積は228.99平方メートル、建築面積は158.27平方メートル、延べ床面積は1386.18平方メートル。2021目11月下旬に完工予定だ。
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