長谷工システムズ、「特別死亡事故対応費用保険」を提供開始

長谷工システムズは、東京海上日動火災保険と連携し、長谷工グループが管理受託する分譲マンションの管理組合向けに「特別死亡事故対応費用保険」の提供を開始した。居住者の高齢化、マンション内での孤独死事故などの社会課題に備える。

» 2022年08月25日 08時00分 公開
[BUILT]

長谷工システムズは2022年7月1日、長谷工グループが管理受託する分譲マンションの管理組合向けの「特別死亡事故対応費用保険」を提供開始した。

 東京海上日動火災保険と連携して提供する同サービスは、分譲マンションの専有部である住戸や共用部で入居者などが死亡した場合に、管理組合が管理規約に基づく相続人の捜索や住戸内の清掃などで被る損害を補償する保険だ。具体的には、孤独死などが発生した際に管理組合が支出する、「相続人の捜索費用」「相続放棄などの場合の、相続財産管理人選任申立にかかる費用」「孤独死などが発生した住戸の消臭消毒費用のうち、管理組合が負担を余儀なくされる部分」を補償する。

 近年、マンションの高経年化とともに居住者の高齢化が進み、マンション内での孤独死事故が発生するリスクが増加している。分譲マンションの住戸内で死亡事故が発生した時は、住戸内の特殊清掃は相続人が行う必要がある。相続人がすぐに見つからない場合や相続放棄された場合などは、相続人捜索のための弁護士費用や相続人が対応できない場合の住戸清掃費用など、管理組合に多大な負担がかかる。同社は、管理組合がこれらの社会課題の備えができるよう、特別死亡事故対応費用保険を普及促進していくという。

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