東京都が推進する「5G技術活用型開発等促進事業」で、2021年8月からスタートアップを支援するプロモーターとして採択されたサムライインキュベートは、最長3カ年度の長期サポートで、5Gイノベーションの街中実装と事業化を推進するアクセラレータプログラム「GO BEYOND DIMENSIONS TOKYO」を主催し、今回のプログラムで採択された4社のスタートアップを発表した。
サムライインキュベートは2022年2月3日、都内で、東京都が推進する「5G技術活用型開発等促進事業」のアクセラレータプログラムで、同社が主催する「GO BEYOND DIMENSIONS TOKYO」の第1期に関する記者発表会を開催した。
会場では、東京都産業労働局 商工部技術連携担当課長 添田心氏とサムライインキュベート Director Enterprise Group 山中良太氏があいさつした。その後、Yper 代表取締役 内山智晴氏、サイトセンシング 代表取締役社長 平林隆氏、シナスタジア 代表取締役社長 有年亮介氏、Placy 代表 鈴木綜真氏が、GO BEYOND DIMENSIONS TOKYOの第1期で採択されたプロジェクトを公表した。
GO BEYOND DIMENSIONS TOKYOに参画し、採択されたアイデアの実証フィールドを提供する街中実装パートナーの京浜急行電鉄 広報・マーケティング室 主査 羽根一貴氏、ジェイアール東日本都市開発 常務取締役 経営企画部長 桑原健氏、清水建設 フロンティア開発室ベンチャービジネス部 主査 加藤大輔氏、三菱地所 管理・技術統括部 統括 花岡大輔氏、東京都立大学 5G・南沢まちづくり担当課長 芳賀敦氏も登壇し、各プロジェクトへの考えを披露した。
東京都産業労働局の添田氏は、「東京都産業労働局は、2020年度にスタートした5G技術活用型開発等促進事業で、5G技術を開発するスタートアップを多面的に支援している。2020年度には開発プロモーターの3社サポートし、2021年度にはサムライインキュベーターを含む開発プロモーター3社を採択した。サムライインキュベートが主催するGO BEYOND DIMENSIONS TOKYOでは、優れた5G技術を保有するスタートアップのプロジェクトを採択したと聞く」とあいさつした。
サムライインキュベートの山中氏は、「GO BEYOND DIMENSIONS TOKYOでは、スタートアップから、インフラメンテナンスや防災・減災などのテーマに合った5G技術の事業アイデアを募集し、集まったアイデアの中から、実証フィールドを保有する街中実装パートナーと当社がアイデアを採択する。次に、採択したアイデアの事業化を行い、街中実装パートナーが持つ実証フィールドで試験運用し、有効性を確かめる」と語った。
続けて、「第1期では、2021年11月10日にアイデアの募集を開始し、同年12月10日に募集を締め切り、2022年2月3日に採択されたスタートアップのアイデアを公表した。同年4〜7月には街中実装パートナーの実証フィールドでアイデアを検証し、その成果を同年の夏に公表する」と補足した。
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