スペースリーは、提携会社のFOFを通じて、橋梁の定期点検や補修設計向けに全天球カメラを用いたVR踏査報告サービスを開始した。九州全域を対象としている。
スペースリーは2021年10月、提携会社のFOFを通じて、橋梁の定期点検や補修設計向けに全天球カメラを用いたVR(仮想空間)踏査報告サービスを開始したと発表した。九州全域を対象としている。
同サービスでは、 現地の状況をVR化する。写真を貼り付けした書面による従来の踏査報告書とは異なり、あたかも現地で直接現場状況を確認しているかのような感覚で、立地状況や損傷の程度を把握できる。
また、ポールに取り付けた全天球カメラにより、橋梁側面の状況も確認できる。従来は、点検車を用いないと確認できなかった。
橋梁の下へ徒歩で降りられる箇所を示せるほか、橋梁台帳や地図のリンクなどを埋め込むことも可能。写真では把握しづらい橋の起点や終点も容易に確認できる。
AI(人工知能)サイズ推定による簡易的な距離計測にも対応した。遠隔操作機能も内蔵しており、現場での打ち合わせに近い感覚で発注機関とのやりとりができる。
踏査報告に加えて、橋梁の経年記録やトンネル、災害時の状況確認などにも応用できる。
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