プロロジスが東京・墨田区で多機能賃貸物流施設の開発に着手リテール&ロジスティクス

プロロジスは、東京都墨田区押上で、スカイツリー付近にある既存施設を都市型賃貸用物流施設「プロロジスアーバン東京押上1」にリノベーションする工事を2022年2月に開始した。プロロジスアーバン東京押上1は、2022年2月にリノベーション工事に着手し、2022年夏頃に完成する予定で、物流スペースを含む多機能なビジネス拠点を必要とする企業に賃貸する見込みだ。

» 2022年02月10日 13時00分 公開
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 プロロジスは、東京都墨田区押上で、スカイツリー付近にある既存施設を都市型賃貸用物流施設「プロロジスアーバン東京押上1」にリノベーションする工事を2022年2月にスタートしたことを同月1日に発表した。

「押上」駅(スカイツリー前)から徒歩5分の場所に立地

 開発地は、京成電鉄/都営地下鉄/東京メトロ/東武鉄道の「押上」駅(スカイツリー前)から徒歩5分の場所に位置し、「とうきょうスカイツリー駅」から徒歩9分の地点にある。さらに、東京駅から5.5キロで、首都高速6号向島線「向島」出入口から約1.2キロと、都内全域への車両でのアクセス性にも優れる。

 周辺には、東京ソラマチをはじめとする商業施設や店舗が林立し、車で5分圏内には約5万人が居住しているため、今回の施設は、周囲の商業施設への店舗間配送、ECフルフィルメント拠点、ダークストアとしての利用ニーズが想定される他、城東・城北エリアへの即日配送、ラストワンマイル拠点としても役立つ見込みだ。

「プロロジスアーバン東京押上1」の周辺の航空写真 出典:プロロジスプレスリリース

 プロロジスアーバン東京押上1は、既存施設をマルチテナント型物流施設として改修して誕生する地下1階/地上5階建ての建物で、1階、3階、4階は、物流をはじめ多用途で使えるスペースとし、2階と5階はオフィススペースとする。

「プロロジスアーバン東京押上1」の外観 出典:プロロジスプレスリリース

 1階から3〜4階へは、スロープを利用して4トントラックが直接アクセスできる構造とし、効率的な物流業務に貢献。3階部分には20〜30台程度の乗用車と貨物車が駐車可能な屋内駐車場を備え、従来のオフィスビルでは対処が難しい多数の営業車両や貨物車両の保管に対応する。

 物流スペースの階高は、1階が7.4メートルで、3〜4階は6.2メートル。各階の床荷重はいずれも1平方メートル当たり1.6トンと、標準的な先進的物流施設を超えるスペックに仕上げる。加えて、重量機器や長尺の荷物保管にも応じ、業務用大型プリンタや医療機器、光学顕微鏡などのショールームやスタジオとしての利用も見込まれる。

 入居区画は、1階の物流スペースや2階と5階におけるオフィススペースの利用、3〜4階の物流スペースと5階オフィススペースの活用、5階オフィスのみの使用といった3パターンを用意し、最大5企業の入居に応じる。

 完成後は、都心のオフィスに相当するアクセス利便性と物流施設としての機能性を生かし、プロトタイプ開発拠点やデモルームの併設、ショールーム兼配送拠点、音響・映像スタジオなどの用途で各フロアを提供する。

プロロジスアーバン東京押上1の概要

 プロロジスアーバン東京押上1は、耐火構造の地下1階/地上5階建てで、延べ床面積は6925.64平方メートル。開発地は東京都墨田区押上2-21-2で、敷地面積は2433.63平方メートル。改修工事着工は2022年2月で、着工は2022年夏頃を予定している。

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