NTTロジスコは、千葉県市川市の千葉物流センター内で開発を進めていた化粧品物流専用の「千葉物流センター危険物倉庫」が竣工したことを公表した。千葉物流センター危険物倉庫は、一般倉庫と離れた立地で運営される通常の危険物倉庫とは異なり、一般倉庫と同じ敷地内に併設することで、製品の横持配送コストを削減するとともに、一般倉庫で危険物以外の製品と同梱を行うことで、エンドユーザーへの配達でかかるリードタイムの短縮や配送コストの低減を実現する。
NTTロジスコは、千葉県市川市の千葉物流センター内で開発を進めていた化粧品物流専用の「千葉物流センター危険物倉庫」を2021年12月31日に竣工したことを2022年1月31日に発表した。
同社が2014年に開設した千葉物流センターのB棟では、シェアリング型の化粧品物流プラットフォームを展開しており、「医薬品医療機器等法(薬機法)」上の化粧品製造業許可を取得し、製造作業をはじめ、入出荷作業、倉庫管理システム、作業・保管エリア、輸配送モードのシェアリングに対応し、複数の顧客に利用されている。
しかし、化粧品メーカーとディーラーから、危険品に該当する製品の取り扱いニーズが多数寄せられていた。そこで、NTTロジスコは、千葉物流センター内に「倉庫業法」上の危険品倉庫に関する要件を満たした千葉物流センター危険物倉庫の開発に着手し、竣工に至った。
千葉物流センター危険物倉庫は、千葉物流センターの敷地内に併設されているため、製品の横持配送コストを減らせるとともに、一般倉庫で危険物以外の製品と同梱し、エンドユーザーへの配達でかかるリードタイムの短縮や配送コストの低減を実現する。
さらに、これまで一般倉庫では扱えなかった、消防法に定める危険物第四類(引火性液体)に該当する製品(香水、スプレー缶、アロマオイル、アルコール消毒、除菌ジェルなど)の取り扱いが可能となり、ユーザーの製品ラインアップ拡充を支援できる。
加えて、一般的に危険物倉庫は、常温倉庫が多いが、千葉物流センター危険物倉庫は温度管理商品が多い化粧品メーカーが安心して使えるように、空調を設置し24時間の温度管理を行っている。
庫内は、梁(はり)下有効高さが4〜5メートルで、床荷重は1平方メートル当たり1.5トンな他、15〜30度の温度管理に対応する空調を完備し、LED照明と泡消火設備を配置している。
千葉物流センター危険物倉庫は、S造地上1階の平屋建てで、延べ床面積は637.5平方メートル。所在地は千葉県市川市二俣717-88。アクセスは、京葉道路「原木インターチェンジ(IC)」から約1.5キロで、首都高速「千鳥町IC」から約4.7キロの場所にあり、JR京葉線「二俣新町」駅から徒歩約5分のエリアに位置し、JR総武線「西船橋駅」から徒歩約25分の地域に立地する。竣工は2021年12月
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