ABINC認証取得の新築分譲マンションが埼玉県和光市で竣工、コスモイニシアプロジェクト

コスモスイニシアは、埼玉県和光市で開発を進めていた新築分譲マンション「イニシア和光」が竣工し、2021年12月に顧客の入居を開始したことを公表した。

» 2022年02月02日 09時00分 公開
[BUILT]

 大和ハウスグループのコスモスイニシアは埼玉県和光市で開発を進めていた新築分譲マンション「イニシア和光」が2021年11月に竣工したことを発表した。

100冊の図鑑を保管する図書コーナを配置

 開発地は、都心に直通でアクセス可能な東京メトロ有楽町線/副都心線「地下鉄成増」駅から徒歩10分の場所にあり、大型スーパーや5つの多彩な商店街が林立する成増エリアと、緑豊かな「和光樹林公園」などが存在する和光エリアに足を運びやすい。

 敷地面積に対する緑被率は、敷地の3分の1以上(生物多様性貢献面積率33.94%)を確保し、隣接する「大坂ふれあいの森」と共通する植栽により一体的な緑地づくりを行っている。さらに、環境調査を踏まえ、地域に自然植生する在来種の植物を計画的に配置し、10メートルのケヤキをはじめとする高木と低茎草で立体的で連続する緑帯も形成した。

「イニシア和光」の敷地イメージ 出典:大和ハウス工業プレスリリース

 当該地を対象にした生態調査の結果、敷地には多くの生き物が生息し、多様な生態系があることも分かった。そこで、敷地には誘致目標種を設定し、野鳥や蝶が好む木の植栽、小さな生き物が隠れ家にできるエコスタックを設置することで、周囲のエコロジカル・ネットワークとして機能するように仕上げた。

左から、高さ10メートルを超える在来種のケヤキ、小動物の隠れ家となるエコスタック、地域に生息する鳥が好む巣穴の巣箱 出典:大和ハウス工業プレスリリース

 イニシア和光は、居住棟とクラブハウス付き共用ガーデン「もりラボ」で構成され、自然と共生する住まいを目指した。居住棟は、専有部として、トールスライドウォールや豊富な収納など、コスモスイニシアオリジナルの空間設計を採用した2LDK+S(納戸)〜5LDKの多彩なルームプランを用意している。

「イニシア和光」の外観(左)と居住棟や「もりラボ」をつなぐ渡り廊下(右) 出典:大和ハウス工業プレスリリース

 クラブハウス付き共用ガーデンのもりラボは、居住棟と渡り廊下でつながる丘の上にある「はなれ」に配置され、「生きる力」をテーマとし、アウトドアライフの楽しさを提案する「BE-PAL」とプログラミング教育を導入・推進する「MAZDA Incredible Lab」監修のもと、自然というフィールドを舞台に、住まう人のやりたいことや学びたいことを行える場とした。

 具体的には、クラブハウスには子ども用ボルダリング、100冊の図鑑を保管する図書コーナー、プログラミングキットなどを設置し、毎日の遊び、勉強、創意工夫する力を育む「自遊空間」として使える。さらに、Wi-Fiを完備することで、ワークスペースとして使用可能とした他、クラブハウスキッチンも設け、気分転換や憩いの場としても扱いやすいようにした。

「もりラボ」のクラブハウスの室内(左)や共用ガーデン(右) 出典:大和ハウス工業プレスリリース

 共用ガーデンでは、豊かな自然の中でリラックスして、親子でのキャンプやピクニックも楽しめる。

 今回の建物は、いきもの共生事業推進協議会による「ABINC認証※1」を取得している。今後、大和ハウス工業では、緑地づくりや生物多様性の保全に取り組みつつ、自主的に考え、行動する子どもを育む住まいとしてイニシア和光を提案していく。

※1 ABINC認証:いきものと人が共生できる仕組みを創造し、科学的・技術的に検証の上、事業化推進を目的とするいきもの共生事業推進協議会が、生物多様性の保全を目標に、環境づくりや維持管理、地域とのコミュニケーションについて評価した物件に与えられるもの

イニシア和光の概要

 イニシア和光は、RC造(一部S造)地下1階/地上8階建てで、延べ床面積は9060.71平方メートル。所在地は埼玉県和光市白子2丁目1424番1(地番)で、敷地面積は3839.75平方メートル。総戸数は100戸で、集会室は1戸、管理事務室は1戸。施工(建設、請負)は大豊建設が担当し、竣工は2021年11月で、入居は2021年12月。

イニシア和光の周辺地図 出典:大和ハウス工業プレスリリース

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