調査リポート
» 2022年01月14日 07時00分 公開

山手線沿線のマンション値上がり率を調査、1位の最寄り駅は「高輪ゲートウェイ」駅不動産市況

Housmartは、JR山手線24駅の徒歩10分圏内にあるマンションを対象に、2019年12月と2021年12月の平米単価を比較した値上がり率を調査した。今回の調査では、山手線沿線にある中古マンションの人気が明確になった。なかでも注目なのが「高輪ゲートウェイ」駅、「渋谷」駅、「池袋」駅などの再開発エリア。2020年3月14日に開業した高輪ゲートウェイ駅、東急による再開発が現在進行形で続く渋谷駅、数多くのタワーマンションと商業ビル開発がこれからも予定されている池袋駅と大崎駅の4駅にあるマンションは、既に東京都内トップクラスの価格帯だったが、価格を伸ばした。

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 中古マンションの売却アプリ「カウル」を運営するHousmartは、JR山手線24駅の徒歩10分圏内にあるマンションを対象に、2019年12月と2021年12月の平米単価を比較した値上がり率を調査し、その結果を2021年12月29日に発表した。

 なお、山手線30駅のうち、「東京」「有楽町」「新橋」「品川」「新宿」「原宿」の6駅に関しては、2021年12月1日時点で売り出されているマンションの数が1件以下だったため、調査対象から除外している。

 加えて、各駅から徒歩10分圏内にあり、広さが40〜80平方メートルで、築年数19年以下のマンションを対象とした。

城北と城西のエリアにある駅付近のマンションも人気

 調査結果によれば、最も値上がり率が高かったのは、田町駅と品川駅の間に2020年3月14日に開業した「高輪ゲートウェイ」駅で、2019年12月対比で約144.9%にアップしたことが分かった。

山手線沿線のマンション値上がり率ランキング 出典:Housmartプレスリリース

 駅の利用者がテレワークの影響で想定を下回っている時に開業した高輪ゲートウェイ駅だが、周辺で生じた再開発の影響もあり、駅徒歩10分圏内にあるマンションの平米単価が上昇。高輪ゲートウェイ駅は、JR東日本が進める品川駅北側エリアの都市開発計画「グローバルゲートウェイ品川」の一部であり、現在も一帯の再開発が進められている。さらに、国際交流拠点となるような街づくりを目指し、2027年にはリニア中央新幹線の開業も控えている。

 また、対象24駅のうち、「高田馬場」駅を除いた23駅が値上がりしており、平米単価の平均値上がり率は119.6%で、上位10駅では129.6%と、首都圏の平均値上がり率116.7%に対して、約13ポイント高い水準となった。

 今回の調査では、「御徒町」駅、「日暮里」駅、「西日暮里」駅、「大塚」駅、「田端」駅、「巣鴨」駅といった城北と城西エリアにある駅付近のマンションが人気なことも判明した。

 例えば、4位に入った山手線「御徒町」駅は、これまでは「上野駅と秋葉原駅に挟まれたマイナーな駅」というイメージが強かった駅。

 しかし、メガターミナル駅「上野駅」に徒歩でアクセス可能な上、京浜東北線「御徒町」駅、日比谷線「仲御徒町」駅、銀座線「上野広小路」駅、大江戸線「上野御徒町」駅、つくばエクスプレス「新御徒町」駅、山手線「御徒町駅」といった6線6駅利用可能な便利な駅でもあった。かつ価格帯もファミリータイプのマンションが7000万円前後で購入可能と、山手線沿線の中では穴場エリア。

 こういった穴場エリアは、利便性が高いにもかかわらず中古マンションの価格が手ごろで、注目が集まり、価格が上昇した。

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