応用地質とパスコが進めるリスク情報プラットフォーム「OPx」に、シンガポール不動産テックベンチャーのプロパー社が参加。OPxのコンテンツとして、プロパー社提供の「不動産流通量の推移」「不動産価格の推移」を追加する。
応用地質とパスコが2020年3月から取り組みを進めるリスク情報プラットフォーム「OPx」(以下、OPx)に、シンガポールの不動産テックベンチャーPropre Pte(以下、プロパー社)が参加について合意。OPxの「用地選定のためのレポート」へ市場の特性に関連するコンテンツとして、プロパー社が提供する「不動産流通量の推移」「不動産(マンション)価格の推移(いずれも過去6カ月間)」を追加する。
利用者は対象地の事業リスクから市場動向の情報まで、用地選定に際して必要な情報をワンストップで取得することができるようになるという。また、不動産市場価格と災害リスクとの関連を示す共通指標を共同開発し、災害リスクの回避やリスク評価に役立つ指標の提供を進めるとともに、プロパー社が収集した不動産関連データを地図上で可視化することで、マーケティングで活用可能な情報提供を目指す。
例えば、富裕層が多く住むマンションのロケーション情報と、応用地質とパスコが提供する保育園・病院の施設情報などのデータを地図上で可視化し、地域分析が可能なサービス提供などを検討する。
3社は今後、プロパー社が日本国内の不動産、金融市場向けに展開する不動産情報提供サービスにOPxのリスク情報プラットフォームデータを活用するほか、相互のデータを活用したサービス展開を進めていく。また、プロパー社がASEAN諸国に提供している日本の不動産情報においても、OPxのデータやノウハウを生かしたリスク情報提供サービスの展開についても検討を進める。
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