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» 2021年10月29日 09時00分 公開

大成建設が現場に応じて特殊なコンクリートを製造できる高性能移動式プラントを開発産業動向

大成建設は、現場の条件に合わせて特殊なコンクリートを製造できる高性能移動式プラント「T-ITANモバイルプラント」を開発した。

[BUILT]

 大成建設は、特殊材料※1を用いた超高性能繊維補強コンクリートである「UFC※2」「UHPFRC※3」などの特殊なコンクリートを施工現場で製造するため、特殊なコンクリートの練り混ぜに対応したミキサーと計量設備などを搭載した高性能移動式プラント「T-ITAN(タイタン)モバイルプラント」を開発したことを2021年10月5日に発表した。

※1 特殊材料:セメントと混和材を混合したプレミックス粉体、砂、繊維、水、混和剤などを使用

※2 UFC:Ultra High Strength Fiber Reinforced Concreteの略称で、非常に高い圧縮強度、靭性、耐久性を持ち、プレキャストの橋梁(きょうりょう)部材、床版などに適用される

※3 UHPFRC: Ultra High Performance Fiber Reinforced Concreteの略称で、UFC同様に、非常に高い圧縮強度、靭性、耐久性を有し、場所打ちコンクリートとして、道路橋の鉄筋コンクリート床版の補修・補強工法などに利用される

大型特殊車両などの通行許可申請は不要

 近年、国内では、道路橋におけるRC床版の新設とリニューアルに、高強度で高耐久なUFCやUHPFRCといった特殊なコンクリートの適用が進められている。

 上記の特殊なコンクリートは、標準的なコンクリートの構成材料とは異なる特殊材料を使用しているため、製造には比較的能力の高いコンクリートミキサーを使用する必要がある。そして、既存の生コンプラントを用いて特殊なコンクリートの製造は可能だが、材料を貯蔵するサイロの入れ替えと洗浄に多大な労力を要する他、十分な練り混ぜ能力がない場合には製造時間がかかり、既存プラントに依存した供給体制には限界があった。

 そこで、大成建設は、施工現場で特殊なコンクリートを作れ、各現場の条件に応じてプラントの型式を容易に選べるT-ITANモバイルプラントを開発した。T-ITANモバイルプラントは、特殊なコンクリートの製造に対応した計量および練り混ぜの設備を備えており、施工現場での状況に合わせて「車載型」「車載設備設置型※4」「定置型」から型式を選択する。

※4 車載設備設置型:車載されたプラント設備に定置型同様に脚を設けて運用を可能とする。トラックの拘束をせず、車載型同様にコンパクトな運用を実現

車載型(プラント設備をトラックに車載した状態で製造) 出典:大成建設プレスリリース
定置型(材料ホッパーを使用した自動運転で製造) 出典:大成建設プレスリリース

 さらに、練り混ぜ容量750リットルのミキサーを使い、特殊なコンクリートを構成する高粘性材料を練り混ぜし製造。具体的には、車載型および車載設備設置型では1時間当たり約2〜3立方メートルの、定置型では1時間当たり約3〜3.5立方メートルの高粘性材料を練り混ぜ、施工現場で安定した供給を実現する。

 また、車載型2台、車載設備設置型3台、定置型6台に製造プラント設備を分割して積載し、施工現場への搬出入が行えるため、大型特殊車両などの通行許可申請は不要だ。

「T-ITANモバイルプラント」の仕様 出典:大成建設プレスリリース

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