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» 2021年10月22日 09時00分 公開

鹿島と日コンがカーボンネガティブコンクリートの共同研究をスタート産業動向

鹿島建設と日本コンクリート工業は、鹿島建設製のCO2吸収型コンクリート「CO2-SUICOM」と、日本コンクリート工業製のCO2回収粉体素材「エコタンカル」を組み合わせて、大幅にCO2を取り込めるコンクリートを開発する共同研究をスタートした。

[BUILT]

 鹿島建設とプレキャストコンクリート製品メーカーである日本コンクリート工業は、カーボンネガティブコンクリートの製造技術に関して共同研究することを2021年8月31日に発表した。

エコタンカルをコンクリートに混入した上でCO吸収機能を付与

 今回の共同研究では、鹿島建設製のCO2吸収型コンクリート「CO2-SUICOM」と、日本コンクリート工業製のCO2回収粉体素材「エコタンカル」を組み合わせて、大幅にCO2を取り込めるコンクリートを開発する。また、両社の技術的なノウハウを融合することで、CO2-SUICOMとエコタンカルの性能を高度化することを目指す。

 具体的には、炭酸カルシウムの粉体であるエコタンカルをコンクリートに混入し、かつコンクリート自体にCO2を吸収させる両社の技術をコンクリート製造に用いることでカーボンネガティブコンクリートの製造技術を構築する。

CO2-SUICOMとエコタンカルの概要

 CO2-SUICOMは、セメントの半分以上を特殊な混和材(γ-C2S)や高炉スラグなどの産業副産物に置き換えることに加え、γ-C2Sを使用することで、排気ガスなどに含まれるCO2をコンクリートに大量に固定できるようにして、コンクリート製造時のCO2排出量をゼロ以下とし、大気中のCO2削減を実現している。現状品のCO2-SUICOMは1立方メートル当たり18キロのCO2を大気中からカットする。

「CO2-SUICOM」の概念図 出典:鹿島建設プレスリリース

 エコタンカルは、大気中に排出されるボイラー排ガス中のCO2とプレキャストコンクリート製品工場内で発生する高アルカリの廃水から製造される骨材・粉体素材で、1トン当たり約440kgのCO2を固定する。

「エコタンカル」 出典:鹿島建設プレスリリース

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