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» 2018年10月24日 10時00分 公開

建設現場向けデジタルサイネージ:建設現場でEC決済を可能にするDSシステム、現場管理や安全教育のサービスも提供

飛島建設とWill Smartは、建設現場向けのデジタルサイネージシステム(DS)を共同開発した。このシステムにより、建設現場でのEC決済や入退場記録、健康管理、安全教育コンテンツの配信などを行い、過去にない建設現場支援サービスとして建設現場の働き方改革、生産性向上を図っていく。

[石原忍,BUILT]

 飛島建設グループとWill Smartは2018年10月22日、建設現場向けの働き方改革とECビジネスのプラットフォームとなるデジタルサイネージ(DS)システム「e-Stand」のサービスを開始した。

ECサービスにより建設現場で工具などが購入可能に

 e-Standは、飛島建設グループとWill Smartが共同開発したDSシステム。働き方改革に貢献する各種コンテンツサービスやEC(Electronic Commerce・電子商取引)機能を有し、各サービスはDSやスマートフォンアプリを通じて提供される。

「e-Stand」の仕組み 提供:飛島建設
「e-Stand」の外観 提供:飛島建設

 開発意図としては、建設現場近くにコンビニがないケースや急に工具を調達する必要が生じた場合など、実店舗の代替となるネットショップでは注文、受け取り、代金決済が面倒なことが多く、小さな不便の積み重ねが現場の生産性を低下させていることがある。

 こうした現場環境の改善を目的に、e-Standはネットショップの煩わしい注文、受け取り、決済の手続きを簡素化し、利便性を高めたECサービスを提供する。注文した商品は、直接、建設現場に届けられ、飛島建設グループが開発済みの「e pal BOX(宅配ロッカー)」と組み合わせて導入することで、建設現場での商品の無人受け取りも可能になる。

 支払いは、GMOペイメントゲートウェイの決済サービスで、クレジットカード以外にも、携帯料金と一緒に支払えるキャリア決済に対応。建設現場でキャッシュレスの購入が実現し、配送業者にとっても配達ロスや集金の手間が削減される。

 既にミドリ安全、アシックス商事、販売代理店を通してマキタ、玉子屋が、e-Standへ参加することが決まっており、工具や弁当を販売する。

 e-Standには現場管理の機能も搭載され、作業スタッフの入退場管理サービスや健康管理も行う。虹彩認証により、作業スタッフの虹彩情報を読み取って、入退場情報や健康情報を記録することで現場での勤怠や健康管理に役立てる。

 また、2019年度以降に導入が予定されている「建設キャリアアップシステム」の端末として利用することで、作業スタッフの保有資格や習熟経験なども把握できるようになる。デジタルサイネージの特性を生かし、各種安全教育コンテンツも配信。集合教育、個別教育、レベル別教育、職種別教育など、適宜、効果的かつ効率的な教育環境を構築する。教育コンテンツはプラネックス、スカイフィッシュから提供を受ける。他の配信コンテンツは、工程情報や配置情報といった工事関係以外にも、局地的な気象情報や交通情報などを放映する。

2018年11月から導入が予定されている「e-Stand」 提供:飛島建設

 e-Standの販売・設置・メンテナンスは、建設現場へ設置する機器や備品の多くをリースして広範な販売網を保有する日建リース工業とパートナーシップを締結。協業することで拡販を目指すという。

 将来的には、防犯カメラやスピーカー、バイタルチェックなど、さまざまな機器やソフトとの連携、各サービスのスマートフォンアプリ化などが予定されている。

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