三井化学と丹青社は、窓に貼ることで、窓越しの青空や花といった風景の彩度を高められるウインドウフィルム「ポジカフィルム」を開発した。ポジカフィルムは、三井化学の100%子会社である三井化学ファインが2021年9月中の発売を予定している。
三井化学と丹青社は、三井化学がメガネレンズ材料分野でより良い視界を追求する中で生まれた技術「くっきり色素」を用いて、ウインドウフィルム「ポジカフィルム」を開発したことを2021年5月10日に発表した。
ポジカフィルムは、フィルム越しに見える景色を自然に視認させつつ色鮮やかに見せるポリエステルベースのフィルム。窓に貼ると、窓越しの青空や海、緑の木々、赤い花などの色が濃く、鮮やかに感じられ、青空に浮かんだ雲の白さをより体感できる。ポジカフィルムというブランド名は、このフィルムを通して世界を眺めることで、人々がより明るくポジティブになって欲しいとの思いが込められている。
今回のフィルムでは、くっきり色素の技術を用いて、イエローライトを特定の割合で選択的にカットすることで、フィルム越しに見える色の彩度を高め、鮮明に感じられるようにする他、白色の黄ばみを視認しづらくする。
両社は現在、リゾートホテルとブライダル施設の窓ガラスや博物館のショーケース、店舗・商業施設のショーウインドウ、オフィスの窓ガラスと照明などを対象にポジカフィルムを訴求しており、引き合いがあった施設へ導入しての実証実験も開始している。なお、ポジカフィルムは、三井化学の100%子会社である三井化学ファインが2021年9月中の発売を予定している。
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