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» 2021年04月16日 07時00分 公開

欧州で高評価の真空断熱ガラスを国内初採用したエクセルシャノンの「樹脂サッシ窓」製品動向(1/2 ページ)

エクセルシャノンは、パナソニック製の真空断熱ガラス「Glavenir」を窓ガラスに採用した高性能樹脂サッシ「シャノンウインドSPG」を結露防止が必要な病院や老健施設、ホテル、高性能住宅などの新築施設をターゲットに完全受注生産で2021年6月に販売する。

[遠藤和宏,BUILT]

 エクセルシャノンは、パナソニック製の真空断熱ガラス「Glavenir」を窓ガラスに国内初採用した高性能樹脂サッシ「シャノンウインドSPG」を2021年6月に全国発売することを同年4月14日に発表した。同日には、都内で記者発表会を開いた。

 会場では、エクセルシャノン 代表取締役社長 池田州充氏や開発技術本部 取締役本部長 橋本幸登志氏、パナソニック ハウジングシステム事業部 建築システムビジネスユニット VIG事業推進部 部長 木村猛氏がGlavenirとシャノンウインドSPGの機能を紹介した。

Glavenirの概要

パナソニック ハウジングシステム事業部 建築システムビジネスユニット VIG事業推進部 部長 木村猛氏 提供:パナソニック

 パナソニックの木村氏は、「Glavenirは、パナソニックがプラズマディスプレイパネル(PDP)開発で培った技術を生かし、2018年にAGCと共同開発した製品で、欧州の住宅市場で窓ガラスの改修用途で販売され、順調に出荷数量を伸ばしている。高断熱タイプの場合は、約6ミリの薄さにもかかわらず、断熱性能の指標となる熱貫流率(U値)でトリプルガラスに相当する0.7ワットパー平方メートルケルビンを実現し、厚みはトリプルガラスの5分の1、重さは3分の2なのが特長だ。また、内部に真空を構築する付着材やピラーに鉛を使用していないのため、欧州の電子・電気機器向けの環境規制“RoHS指令”にも抵触しない」と語った。

シャノンウインドSPGの概要

 シャノンウインドSPGは、縦すべり出し窓(連窓)と開閉ができないFIX窓の2種類をラインアップしている。縦すべり出し窓の断熱性能は0.52ワットパー平方メートルケルビンで、FIX窓の断熱性能は0.47ワットパー平方メートルケルビン。両タイプともに装着された窓ガラスの構造は、Glavenirと高透過Low-Eガラスを組み合わせたトリプルガラスになっており、遮熱・断熱効果があるクリプトンガスも封入している。窓ガラスの断熱性能は、クリプトンガス入りトリプルLow-Eガラスと比べて約2倍に相当する0.29ワットパー平方メートルケルビン。

「シャノンウインドSPG」 提供:パナソニック
シャノンウインドSPGの構造 提供:パナソニック
シャノンウインドSPGと他の製品の断熱性の比較 提供:パナソニック

 使用する高透過Low-Eガラスはエクセルシャノン製の「ESクリアスーパー」を採用している。ESクリアスーパーは、ショーウインドや展示ケースガラスと同等の高透過なガラスに特殊金属膜をコーティングすることで、可視光透過率55.3%の透明な表面を作ったもので、高断熱性も備えている。

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