ソニーマーケティングは、業務用ディスプレイ「BRAVIA(ブラビア)」に、国産材の木枠を取り付け、国内の風景を切り取った4K/8Kの映像を流すことで、“窓の無いところに窓をつくる”をコンセプトにした新しい空間演出の内装材として提案する。
ソニーマーケティングは、風景コンテンツ製作を手掛けるランドスキップ、サイネージプレーヤー「BrightSign」を販売するジャパンマテリアルと提携し、ソニーの「BRAVIA」を室内装飾とするデジタルサイネージ(DS)「4K/8Kピクチャーウィンドウ」を2019年6月から販売を開始する。
4K/8Kピクチャーウィンドウは、ソニーの業務用ディスプレイ「BRAVIAサイネージ」に、ランドスキップが配信する4K/8Kの映像と自然音も流すことで、あたかも、その場にいるかのような臨場感のある体験が可能になる。
DSのサイズは、43/49/55/65/75/85インチの6種類。映像の切り替えディスプレイ1台から、最大4台(幅約4×高さ170センチ)を並べ、マルチディスプレイとすることも可能だ(85インチ除く)。2Kで同サイズのサイネージの場合、43インチで12台必要で、映像の分割が多くなるため、解像度も2Kからさらに荒くなるのだという。
配信スケジュールなどは、ジャパンマテリアルのDS向けメディアプレーヤーBrightSignからクラウドを仲介して、管理用PCで制御する。他のDS制御システムに比べコストを抑えたBrightSignは、ワールドワイドで展開されているサイネージに特化したプレイヤー。BRAVIAのDSとは1つのHDMIケーブルで接続。管理用PCでは、電源ON/OFF、HDMI入力映像の切り替え、音量調整、さらにテレビ番組の放送なども設定でき、複数台のDSに配信できる。
システム全体の参考価格は、55インチ1台の4Kで25万円、4台を組み合わせた8KでBrightSignとBRAVIAを合わせて100万円(ともに税別)。
ソニーマーケティング開発営業部営業3課統括課長の光成和真氏は、「システムはローコストで、同規模のパネル面積の2Kマルチサイネージディスプレイと比較しても同等の価格感。疑似的な屋外空間を創出する新たな室内装飾として、ホテル、貸し会議室、オフィス、商業施設、医療機関などへ初年度は1000台の販売を目標にしている」と話す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.