実機横に展示されていたのは、現地で運航管理を担う車両「TERRA Mobile」。テレビ中継車をベースに改良された車両には、管制、映像伝送、3次元解析、発電のシステムが搭載されている。
管制システムでは、ドローンの自律飛行制御などをコントロールし、映像伝送システムでは機体から伝送される映像を社内モニターでリアルタイムに確認。3次元解析システムを使うことで、機体が取得したデータを車両内で解析できる。発電システムでは10時間以上の発電が可能で、長時間の情報収集に必要な電源を確保できるだけでなく、外部給電にも対応している。
TERRA Mobileには衛星通信を3回線、4G LTEは8回線(最大)を備え、今後は高速大容量通信を可能にする5Gモジュールも搭載する。
テラ・ラボが2021年10月、福島県南相馬市復興工業団地内に竣工予定の新施設「TERRA LABO Fukushima」については、パネル展示で紹介。
TERRA LABO Fukushimaは、機体の運航管理や機体から送信されるデータを解析する「管制室」の他、管制室の分析データをもとに外部とのリモート会議や災害対策本部との連携に使用する「危機管理対策室」、長距離無人航空機を製造または整備を行い、福島ロボットテストフィールドの滑走路と直結する「製造・格納庫」から成る。
TERRA LABO Fukushimaのコンセプトは、「Umi to Sora〜海(復興)と宙(宇宙・航空)復興に向き合う、未来と希望〜」。東日本大震災から10年、復興支援として地域企業とともに産業集積を図り、雇用創出や地域企業の発展をもたらすことで、地域住民が未来と希望を抱ける社会と街づくりの場を目指すという。
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