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» 2021年05月26日 07時00分 公開

日立建機の新型ICT油圧ショベル、上下左右・深さ・高さの稼働エリアを管理可能第3回 建設・測量 生産性向上展(1/2 ページ)

日立建機は、従来機より情報化施工の機能を増やした新型ICT油圧ショベル「ZX200X-7」を2021年10月1日に日本国内で発売する。

[遠藤和宏,BUILT]

 国内の建設会社では、技能者の高齢化と入職者の減少による人手不足が問題になっている。解決策として、国土交通省では、ICTを全面的に活用した施策を現場に導入することで、建設生産システム全体の生産性向上を図る「i-Construction」を推進している。

 こういった状況を踏まえて、日立建機は、i-Constructionに対応するとともに、建築基礎や土木工事など、さまざまな現場でのICT施工を支援する新型ICT油圧ショベル「ZX200X-7」を開発した。同社は、「第3回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO)」(会期:2021年5月12〜14日、幕張メッセ)に出展し「ZX200X-7」をPRした。

ブームの自動制御によりアーム操作のみで目標面の施工が可能

 ZX200X-7は、従来機(ZX200X-6)で搭載していたものより精度が20%優れるマシンコントロール機能「Solution Linkage Assist(ソリューション リンケージ アシスト)」を備えている。

新型ICT油圧ショベル「ZX200X-7」
人間工学に基づいて設計されたZX200X-7のキャブ内

 Solution Linkage Assistは、マシンコントロール時に、あらかじめ入力したデータに従い、ブーム、アーム、バケットの動きを最適に制御し、土砂の敷き均(なら)しや盛土作業などをサポートするため、施工目標面から離れた領域での作業スピードを上げられる。

 一方、目標面にバケットが追従した状態では、ブームを自動制御することで、アーム操作のみでの施工が可能となり、オペレーターの操作負担を減らす。さらに、バケットが目標面に追従している際には、掘削反力による機体の浮き上がりを自動制御することで、硬い土壌でもレバー操作を微調整することなく、高精度な掘削を実現する。

 積み込み作業では、ZX200X-7に標準搭載された荷重判定装置「ペイロードチェッカー」で、ダンプトラックに積載した土砂の荷重を調べつつ適切な量の土砂をダンプに乗せられるため、積み過ぎなどによる無駄な業務を省ける。

 Solution Linkage Assistの操作性に関して、日立建機の担当者は、「Solution Linkage Assistの操作は、キャブ内に設置された情報化施工用モニターにタッチ入力することで行え、タブレットやスマートフォンの感覚で扱える。情報化施工用モニターでは、法面の傾斜やバケットの位置と角度を見える化し、マシンコントロール用のデータ入力にも応じている」と話す。

 なお、ユーザーは、ZX200X-7を購入する際に、マシンコントロール機能を2Dと3Dの2つから選べる。専用機器をオプションで追加すると、2D仕様から3D仕様にアップグレードすることも可能だ。

スマホのように扱える情報化施工用モニター
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