日立建機が、マシンコントロール機能を搭載したICT油圧ショベル「ZX135USX-6」を「建設・測量生産性向上展2019」で実機展示。高い作業性を支援するシステムや機能をアピールした。
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日立建機は、「建設・測量生産性向上展2019」(会期2019年5月22〜24日、幕張メッセ)で、マシンコントロール機能を搭載したICT油圧ショベル「ZX135USX-6」を実機展示した。
ZX135USX-6は、衛星からの位置情報を基に掘削面を認識する3Dシステムか、オペレーターが基準を設定する2Dシステムのいずれかを用いることで、オペレーターの技術に依存することなく、安定した作業を行える。
3Dシステム、2Dシステムいずれも、独自のマシンコントロール技術によってフロントを操作して施工を行う方法もしくはモニターや音によって操作をガイドするマシンガイダンスを提供するシステムは同じで、フロント姿勢センサーによる機械の姿勢情報を利用する。
衛星の位置情報を利用して掘削面を認識する3Dシステムは、3D設計データが必要となるものの施工の手戻りとなる「丁張り」を大幅に削減できるのがメリット。一方、施工目標をベースとする2Dシステムは丁張りを利用する。3D設計データは不要だがモニタからの施工目標入力は必要だ。
2Dシステムは施工目標をベースとする。フロント姿勢センサーによる機械の姿勢情報と、モニターからの施工目標入力が必要だ。
特徴的な機能には、施工目標面の掘り過ぎを抑制しスムーズな掘削を可能とする掘り過ぎ防止機能がある。フロントを操作した際に、バケットの先端が施工目標面に沿って、掘り過ぎないよう制御する。さらに、ブーム下げ操作を複合することで、バケットが施工目標面を沿うように手前まで引くことが可能だ。この機能により、施工目標面の掘り過ぎを防止し、効率的な掘削ができる。
加えて、角度保持モードもある。これは、バケット操作を気にすることなく、角度を一定に保つことができるため、アームとブーム下げの操作だけで法面などを仕上げられるというもの。
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