宮城県で延べ4.8万m2のマルチテナント型物流施設が着工、大和ハウス工業:プロジェクト
大和ハウス工業は、宮城県宮城郡利府町で、2022年3月15日の竣工に向け開発を進めるマルチテナント型物流施設「DPL仙台利府I」の概要を明かした。
大和ハウス工業は、宮城県宮城郡利府町で、計画を進めていたマルチテナント型物流施設「DPL仙台利府I」が着工したことを2021年3月30日に発表した。
DPL仙台宮城利府Iは、S造2階建てで、延床面積は4万8565.43平方メートルを予定している。建物は、大型トラックが2階へ直接出入りするための一方通行車路「ワンウェイスロープ」を設けるとともに、各階にトラックを駐車して荷物の積み下ろしをする「トラックバース」や荷捌(さば)きスペースを確保することで、ワンフロアオペレーションを可能とする。
「DPL仙台利府I」のイメージパース 出典:大和ハウス工業
2階の有効天井高は7メートルとすることで、4段ラックの設置に対応し、日用雑貨や食品など、東北全域への配送を手掛ける事業者の幅広い物流ニーズに応える。同施設は最大6テナントが入居でき、約6600平方メートルの区画から使えるものとなる。
計画地は、仙台北部道路「利府しらかし台インターチェンジ」から約1キロの場所にあり、東北自動車道に接続する「富谷ジャンクション」へもアクセスしやすいため、東北全域を含む広範囲の配送に適す。加えて、新興住宅地にも近く、職住近接の就労環境が整っている他、宮城県内でも地盤が良い内陸に位置しているため、BCP対策の面でも優れている。
DPL仙台宮城利府Iは、S造2階建てで、延床面積は4万8565.43平方メートル。所在地は宮城県宮城郡利府町沢乙字白石沢32番70外で、敷地面積は4万1300.2平方メートル。建築面積は2万6985.88平方メートルで、賃貸面積は4万3460.29平方メートル。設計・監理はフクダ・アンド・パートナーズが、施工は安藤ハザマがそれぞれ担当し、着工は2021年3月30日で、竣工は2022年3月15日を予定している。入居は2022年3月16日を見込んでいる。
「DPL仙台利府I」の周辺地図 出典:大和ハウス工業
「DPL仙台利府I」の広域地図 出典:大和ハウス工業
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中部圏における物流施設の空室率は減少傾向にあり、なかでも愛知県は、関東や中部、関西地域をカバーできる中継物流拠点としての役割を果たせるとともに、東海、北陸地域に分散する物流施設を集約する拠点として、今後も根強い需要が見込まれている。また、伊勢湾岸自動車道や新名神高速道路といった交通網の開通により、これまでは小牧市周辺を中心とした愛知県内の物流施設開発は、湾岸エリアまで拡大している。こういった状況を踏まえて、大和ハウス工業は、愛知県弥富市で、マルチテナント型物流施設「DPL名港弥富II」の開発に踏み切った。
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