施工図の設備異常を診断しRevitファイルの読み込みと書き出しが可能な建築設備専用CAD設備業ITフェア ONLINE 2021(2/2 ページ)

» 2021年02月16日 07時00分 公開
[遠藤和宏BUILT]
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目標は施工検討図の自動作成

 部材変換機能は、CADEWA Smart V2.0の部材変換コマンドをクリックすることで、事前に設定した条件に基づき、部材平面図のJWWファイルを3Dモデル化し、モデルデータの作成や干渉のチェックなどに貢献する。3Dモデルの条件設定では、部材の高さや幅、色などの仕様を指定可能。

部材変換機能による部材平面図のJWWファイルの3Dモデル化 出典:富士通四国インフォテック

 Revitとの互換機能であるRevitダイレクトトランスレーターについて、三瀬氏は、「Revitダイレクトトランスレーターは、中間フォーマットを使用せずに、CADEWA Smart V2.0上で、Revitファイルの読み込みが行える他、作成したデータをRevitファイルで書き出すことにも応じている。CADEWA Smart V2.0で作ったデータをRevitファイル化した際に漏れが無いかを調べ、結果をCSVファイルでアウトプットするツールも備えている」と語った。

RevitファイルをCADEWA Smart V2.0で読み込み可能 出典:富士通四国インフォテック
CADEWA Smart V2.0で作成したデータをRevitファイル化し、整合性チェックツールで漏れを調査し、結果をCSVファイルで出力 出典:富士通四国インフォテック

 さらに、「今後、Revitダイレクトトランスレーターでは、CADEWA Smartで作成した部材のデータをRevitで編集可能な状態でアウトプットすることを目指す。その次となるフェーズでは、Revitファイルの部材データをCADEWA Smartで編集が進められるデータとして読み込めるようにする」とコメントした。

 今後の展開に関して、三瀬氏は、「CADEWA Smartによる施工検討図の自動作成を実現することを目標に、システムと設備診断機能の改良を進めていく」と語った。

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