NYKシステムズは、「第3回 スマートビルディング EXPO」に出展し、BIMに対応した建築設備専用の3次元CADソフトウェア「Rebro(レブロ)2018」の新機能を解説した。
NYKシステムズは、「第3回 スマートビルディング EXPO」(「住宅・ビル・施設Week 2018」内、2018年12月12〜14日、東京ビッグサイト)で、空調・衛生・電気の建築設備をモデルングできる設備専用3次元CAD「「Rebro(レブロ)」の最新バージョンを出品した。
レブロは、シンプルで直感的なインタフェースと3Dエンジンを搭載した設備CAD。一つの3Dモデルから平面図・断面図・詳細図・衛生図面・空調図面・スリーブ図などの各種図面を用途に応じて切り出すことができるのが特徴の一つ。
Autodesk RevitやGraphisoft ARCHICADなど、さまざまなBIMソフトウェアとも連携し、BIMソフトウェアで作図した建築・構造モデルと設備モデルをレブロに取り込み、逆にレブロで作図した設備モデルをBIMモデルに返すこともできる。レブロ上の各図面データは、CGも併せて連動しているため、1か所に加えられた修正は、瞬時に関連データに反映される。
2018年7月にリリースされた最新バージョンでは、機器の属性情報とExcelデータとの情報リンク機能が搭載。機器表や発注書、電気負荷容量計算書、機器管理台帳など、Excel形式の情報と、レブロの設備モデルの属性情報を相互に連携する。データリンクコマンドの柔軟なセル指定方法により、各社各様で運用されているExcelのフォーマットに縛られることなく、そのままBIMデータとして取り込める。
モデルに貼り付けた表は、要素のプロパティと連動するため、分電盤として利用した場合には、照明器具の負荷容量と同期して動く。Excelに埋め込まれた計算式も機能するので、負荷容量の合計値をSUM関数で合計するといった利用にも役立つ。
機器の配置機能では、作図の最初の作業となる機器のプロットを一つ一つ配置するのではなく、機器表から読み取って、一括で自動的に配置する。レブロやBIMモデルで設定する「部屋要素」がモデルに定義されていると、機器表からフロア、部屋名、機器番号、台数を読み取り、自動的にその部屋に適切な機器や台数が設置される。天井目地に沿ったアレンジなどは人の手になるが、必要台数が部屋に自動配置されるため、作図作業の省力化につながる。
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