「LTE-M」通信で水道メーターの検針自動化、アズビル金門と郡山市スマート検針

アズビル金門は、福島・郡山市の上下水道局と連携して、電子式水道メーターの検針や漏水監視などを自動化する実証実験を行う。

» 2020年02月21日 07時00分 公開
[BUILT]

 アズビル金門は2020年1月、郡山市上下水道局と協定を締結し、LPWA通信技術「LTE-M」を活用して、スマート水道メーター自動検針の実証実験を実施することを公表した。

実証実験の概要 出典:アズビル金門

 両者は、水道料金などの徴収業務を効率化するため、給水装置に関連する技術開発について連携。実験ではスマート検針の経営効率や市民サービス向上のための有効性を検証し、結果を評価する。

 期間は2020年1月末から9月30日までで、福島県郡山市内の10カ所を対象に実施。検証内容は、市内での通信品質、漏水監視サービス、水量情報を提供してアンケート、現時点での費用面の4項目を確認する。

 それぞれの役割としては、郡山市下水道局は実験フィールドの提供をはじめ、スマート水道メーターの設置、有効性の評価を担当。アズビル金門は、通信装置を設置し、クラウドサービスで通信状態の監視やデータ解析の他、使用水量データの分析も行う。

 LTE-Mは、4G(LTE)通信規格の一つで、規格上の最大通信速度は1Mbps。端末実装の簡易化による低価格と通信中の省電力が利点となっている。

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