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» 2020年10月29日 06時00分 公開

高砂熱学イノベーションセンターが「CASBEE」の最高Sランク取得、エネ収支ゼロの「ZEB」も視野にZEB

2020年1月に竣工した高砂熱学工業のイノベーションセンターが、「CASBEE-ウェルネスオフィス」の最高評価「Sランク」を取得した。同センターは、設計1次エネルギー消費量で91%の削減によりBELSの「5スター」の認定も受けた他、オフィス棟単体で「ZEB」と敷地全体で「Nearly ZEB」を目指すとともに、米グリーンビルディング協会のLEED認証で「GOLD」の評価も得ている。

[BUILT]

 高砂熱学工業と三菱地所設計、竹中工務店は2020年10月27日、茨城県つくばみらい市で2020年1月に竣工した「高砂熱学イノベーションセンター」で、建築環境・省エネルギー機構(IBEC)が推進する「CASBEE-ウェルネスオフィス」の最高評価「Sランク」を取得したことを公表した。

働く人々の健康と知的生産性向上に寄与するオフィスビル

高砂熱学イノベーションセンターの外観 提供:高砂熱学工業 撮影:小川重雄
CASBEE-ウェルネスオフィス 認証ロゴ 提供:高砂熱学工業

 CASBEE-ウェルネスオフィスは、建物利用者の健康性や快適性の維持・増進を支援する建物の仕様、性能、取り組みを評価する仕組みとして、2019年より開始された認証制度。建物内で執務するワーカーの健康性や快適性に直接影響を与える要素だけでなく、知的生産性の向上に資する要因や安全・安心に関する性能についても評価対象としている。

 イノベーションセンターは、本社機能の一部(企画・開発部門)と研究所を集約した新たな拠点。運用段階では、オフィス棟は省エネと創エネで1次エネルギー消費の100%以上削減を実現する「ZEB(Net Zero Energy Building)」に加え、敷地全体では75%以上削減の「Nearly ZEB」を目指している。

 CASBEE-ウェルネスオフィスの評価については、さまざまな利用者・シーン・規模を想定した柔軟性のあるレイアウト、コミュニケーションを誘発する工夫、太陽光発電・蓄電池・木質バイオマスガス化発電機など、再生可能エネルギーの活用設備を災害対応時にも自立運転できる点などが高く評価された。評価結果は、5段階で示され、最高評価である「Sランク」を取得した。

1Fエントランスから屋上までは吹き抜けの開放的な空間(左)、木質バイオマスガス化発電機(右) 提供:高砂熱学工業 撮影:小川重雄
和室を模したミーティングスペース(左)、コミュニケーションを誘発する執務エリア(右) 提供:高砂熱学工業 撮影:小川重雄

 高砂熱学イノベーションセンターの所在地は、茨城県つくばみらい市富士見ヶ丘2-19で、敷地面積は2万2746平方メートル。施設の構造・規模は、S造・地上2階建て(PH1階)で、建築面積は約7100平方メートル、延べ床面積は約1万1800平方メートル。

 設計者は三菱地所設計と竹中工務店で、施工は竹中工務店と高砂熱学工業が担当し、2019年2月の着工で、2020年1月に完成した。

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