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» 2020年10月23日 07時00分 公開

パナソニックが考える「2020以降の街づくり」:パナソニック LS社が電源用配線の増設工事が不要なIoT配線器具を開発 (2/2)

[遠藤和宏,BUILT]
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照明の設定時間は20分

 アドバンスシリーズ リンクプラスは、パナソニック ライフソリューションズ社が2015年に発売した配線器具「アドバンスシリーズシリーズ リンクモデル」を既築物件での施工を簡易化した製品で、スマートフォンの専用アプリによる照明の操作やスマートスピーカーでの照明の点灯など従来機能を踏襲している。

「アドバンスシリーズ リンクプラス」の27品番の一部

 また、リンクモデルの配線方式「3線式配線」とは異なり、リンクプラスは「2線式配線」を採用しているため、これまで必要だったスイッチ電源用配線の増設工事が不要になり、既築物件にも取り付けやすくなっている。2線式配線では、無線部の配線を省電力化し、独自開発の急速充電回路を使用することで、スイッチ電源用配線を要らなくした。

3線式配線(左)と2線式配線(右)の比較

 スマートフォンの専用アプリによる照明の操作は、建物内の場合、スマートフォンとリンクプラスをBluetoothで接続して行う。外出先から専用アプリで家の照明を操作する場合とスマートスピーカーを使用するケースでは、Wi-Fiルーターと専用の無線アダプターが必須となる。

 「リンクプラスは、リンクモデルとは違い、スマートフォンとBluetooth接続が可能で、専用アプリへのスイッチの登録が円滑に進められ、アプリでスイッチ間の通信を一括で確かめられるため、無線アダプター1台で20個の照明を設定する場合、20分の作業時間で済む」(白澤氏)。

リンクプラスの照明設定の手順

 新製品発表会で、白澤氏は、リンクプラスの開発経緯について、「総務省や野村総合研究所が公表した資料を見ると、近年住宅の新築着工件数が減少していることが分かる。1990年は167万戸の新築住宅が供用されていたが、2018年は94万戸の供給にとどまった。2030年には供給件数は68万戸になる見通しだ。新築着工件数が減っていく一方で、1990〜2000年に供給された物件1600万戸で、今後、改修需要が高まることが予想される。また、IoT家電が国内で浸透し、既築住宅をIoT化する動きも活発化しており、リフォームするときに、簡単に取り付けられるIoT配線器具が市場で求められていた」と解説した。

 価格は、SO-STYLE144品番が390円〜1万5900円で、アドバンスシリーズ リンクプラスの27品番が8100円〜3万2500円(いずれも税別・工事費別)。2020年度の売上目標は、SO-STYLEは1億円で、アドバンスシリーズ リンクプラスは4億円。販売目標は、2023年度までに、SO-STYLEは10億円で、アドバンスシリーズ リンクプラスは15億円。

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