パナソニック LS社が大阪府のオフィスで「WELL v2認証」の予備認証を取得パナソニックが考える「2020以降の街づくり」(2/2 ページ)

» 2020年09月10日 07時00分 公開
[遠藤和宏BUILT]
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サウンドマスキングスピーカーで気になる会話音を遮音

 光のカテゴリーに対する取り組みでは、調光・調色照明とスポット照明をそれぞれのエリアで使い分けて、仕事の内容に合わせて照度が異なる作業スペースを選択できるようにしている。調光・調色照明では、オフィス内にある各ゾーンの状況や時間帯によって照明の明るさと色温度を変える「パターン照明」を実施し、フリーアドレスと組み合わせて、従業員が好みの照明環境で仕事が進められる室内空間を構築。スポット照明は、明るさを抑えた超集中ルームのデスク上を照らし、スタッフが業務に没頭できるスペースの醸成に役立てている。

マイクロブレークスペース

 心では、リフレッシュ可能な空間としてマイクロブレークスペースの試作品を設けている他、スポットライト型プロジェクターで通路の床面に自然の映像を投影し、従業員が癒される場を作っている。マイクロブレークスペースは、植物やカラー照明、スピーカを内蔵したソファなどを配置した空間で、スタッフがソファに座り、音楽を聴きつつ、植物を眺め気分転換が行える。

サウンドマスキングスピーカーの本体(左)と位置(右)

 音では、サウンドマスキングスピーカーの試作品を室内に設置し、サウンドマスキングスピーカーから空調機器音に似た間接音を常時流すことで、オープン会議スペースの気になる会話音を遮音している。

室内に設置した空間除菌 脱臭機

 イノベーションでは、次亜塩素酸を発生する「空間除菌 脱臭機」をオフィス内の人が多く集まるエリアに置き、さまざまなウイルスの感染リスクを下げている。加えて、次亜塩素酸が部屋の隅まで拡散しているかをチェックできるシステムを導入し、室内全体が除菌されているかを確かめられるにようにしている。また、アロマディフューザーの試作品をフロア内の各エリアに設置。アロマディフューザーはそれぞれのスペースで、違う香りを噴出させ、各スタッフが好みの香りで満たされたエリアで作業できるようにしている。

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