コマツが「プレミアム認定中古車」の販売を拡大：製品動向

コマツは、「プレミアム認定中古車」のネット販売を全国に拡大し、順次ラインアップを拡充することを公表した。

» 2020年06月29日 06時00分公開

[BUILT]

　小松製作所（コマツ）、コマツカスタマーサポート、KENKEY（ケンキー）は、2019年10月に開始していた「プレミアム認定中古車」のWeb上での販売を2020年4月1日から大幅に拡大した。

メーカー認定中古車のネット販売を拡充するコマツ　出典：コマツ

　コマツのプレミアム認定中古車は、2019年10月よりKENKEYが運営する機械車両を対象にした総合情報サイト「KENKEY」のマーケットプレース「BIGLEMON（ビッグレモン）」上で販売されており、これまでは東京都、千葉県、神奈川県のいずれかのみを対象としていたが、全国へと販売網を広げた。販売地域の拡大に伴い、プレミアム認定中古車の掲載台数と掲載車種のラインアップも増やしていくという。

　Webでの購入方法は、BIGLEMON内のプレミアム認定中古車ページから、チャットで輸送や詳細条件を無料で問い合わせし、商談を経て条件が一致すれば、購入することができる。

　認定中古車は、コマツグループが新車登録時から管理していた建機のうち、プロのメカニックが厳しい品質チェックを行い、一定の基準をクリアした上でパワーライン保証が設定されているとくに良質な中古車を指す。そのため、納品後すぐに動かせるのが利点となっている。

　プレミアム認定中古車の購入特典としては、保証証券、特定自主検査記録表（12カ月）、エンジンオイル・燃料エレメントの納品前交換などが提供される。また、プレミアム認定中古車と合わせ、建機のオプション品も用意されている。

建機周囲の人を検知し、走行時に稼働を停止する新システムをコマツが実装
国土交通省関東地方整備局が発表した資料によれば、管内で2016年から2018年までで、建機の稼働に関連した人身事故が12件発生しており、事故件数は近年増加傾向を示している。建機の人身事故が増えていることを受け、小松製作所は、建機の走行時、周囲に人がいた場合、建機の駆動を自動制御する新システムを開発した。
建設現場のDX化を縦横奥でカテゴリー分け、コマツのスマートコンストラクション
コマツは、労働者不足が深刻な建設業の生産性向上を実現するスマートコンストラクションの展開している。2019年は、スマートコンストラクションにおいて、建設現場のデジタルトランスフォーメーション化を促進するテクノジーの開発に努める。
建設×IoTを実現するプラットフォームを提供、コマツなど新会社
コマツ、NTTドコモ、SAPジャパン、オプティムの4社は、建設分野でのIoT活用を支えるシステム基盤「LANDLOG（ランドログ）」を共同で企画・運用すると発表した。ランドログを提供する新会社を10月に設立し、設事業者向けに提供を開始する。
ミライト・テクノロージーズがコマツとドローンで業務提携
ミライト・テクノロジーズは、注力しているドローン事業で、事業領域を拡大する初弾として、建設機械のコマツと業務提携した。コマツが5月から提供を開始するドローン測量サービスで、パイロット育成や全国の広域ネットワークを活用した運航代行などで全面サポートしていく。